むち打ち|弁護士基準の計算で交通事故慰謝料アップ?
追突事故の怪我として、よく聞く「むちうち」ですが、そもそもどういう症状のことをいうのでしょうか。
このページでは、むちうちと、ヘルニアなどが同時に発症した際の慰謝料の相場についてまとめました。
目次
むちうちの基礎知識。弁護士基準での慰謝料は!?
むちうちの定義
交通事故で後方から追突されるなどした場合、頭部を前後に大きく揺さぶられ、いわゆるむちうち症状が発生することがある。
むちうち症は、正式には「外傷性頚部症候群」という傷病名になる。主に首の捻挫の後、長期にわたって首の痛み、頭痛、めまい、手のしびれなどの自覚症状が生じるのが特徴だ。
ただし、交通事故実務において「むちうち」という用語を使う場合、首だけに限らず、肩・背中・腰の捻挫に伴う各種神経症状を広く指すことも多いので注意が必要だ。
むちうちの弁護士基準による計算例
むちうちの弁護士基準の慰謝料を計算する上で注意すべき点は、骨折などの他の怪我の場合と比べて慰謝料の基準が低く設定されていることだ。
骨折で6か月間通院した場合には116万円の慰謝料が相場であるのに対し、むちうちで6か月間通院した場合は89万円が慰謝料相場となる。
まとめ表
狭義のむちうち | 外傷性頚部症候群(首の痛みに限ることが多い) |
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広義のむちうち | 首、肩、背中、腰の捻挫や打撲に伴う痛みや痺れなどの神経症状 |
むちうちの慰謝料相場 | 6か月通院治療した場合は、89万円が相場となる。 |
むちうちとヘルニア・坐骨神経痛。弁護士基準ではどう計算する!?
むちうちと椎間板ヘルニア
むちうち症で整形外科を受診してMRI検査をしたところ、椎間板ヘルニアを発症していることが判明することがある。
椎間板ヘルニアとは、頚椎や腰椎の椎間板から内部組織が飛び出し、神経を圧迫することで様々な痛みやしびれなどの自覚症状を引き起こすものをいう。
この場合、MRI画像でヘルニア変性を確認できるため、入通院慰謝料は通常の水準で計算されることになる。
また、椎間板ヘルニアにより痛みや痺れが残った場合には、事故との因果関係がある限り12級の後遺障害が認定されることになる。この場合の慰謝料の弁護士基準は290万円となる。
椎間板ヘルニアと坐骨神経痛
交通事故により腰椎の椎間板ヘルニアが生じると坐骨神経が圧迫され、尻から太ももにかけて疼痛が発生することがある。
すなわち坐骨神経痛は、腰椎椎間板ヘルニアによる自覚症状の一つといえるだろう。
これについても、椎間板ヘルニア一般と同様に、MRI画像などでヘルニア変性が確認でき、事故との因果関係があれば12級の後遺障害が認定されることになる。
まとめ表
むちうちと椎間板ヘルニアの関係 | むちうち症状の原因が、椎間板ヘルニアによる神経の圧迫である場合がある。これが確認できれば12級に認定される。 |
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むちうちと坐骨神経痛の関係 | 坐骨神経痛をむちうち症と呼ぶこともある。広義のむちうちに坐骨神経痛も含まれる。 |
椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の関係 | 椎間板ヘルニアが坐骨神経を圧迫し、坐骨神経痛の症状が生じることがある。 |
むちうちとバレリュー症候群・耳鳴りの弁護士基準は?
バレリュー症候群とむちうちの関係
交通事故でむちうち症になると患部に痛みや痺れが出るだけでなく、めまい、耳鳴り、眼精疲労、全身倦怠、動悸などの自覚症状が出ることがある。
一般には自律神経失調症とも呼ばれるが、むちうちをきっかけにするものは「バレリュー症候群」と呼ばれている。
交通事故の衝撃により、神経根が損傷したり筋肉組織に炎症が生じたりすることで、交感神経の活動が活発になりすぎることが原因のようだ。
バレリュー症候群の後遺障害
耳鳴りをはじめとするバレリュー症候群は、交通事故をきっかけとして発症する神経症状である。
神経症状の後遺障害には、12級13号「局部に頑固な神経症状を残すもの」、14級9号「局部に神経症状を残すもの」がある。
このうち、12級に認定されるためには、明確な画像所見が必要になる。しかし、バレリュー症候群では通常は画像所見がないため、14級の認定にとどまることが多い。
14級の後遺障害慰謝料は、弁護士基準で計算すると110万円になる。
まとめ
以上のとおり、一口にむちうちや頚椎捻挫といっても、椎間板ヘルニアやバレリュー症候群などのバリエーションがある。
それぞれの症状の種類に従って個別に適切な対応を行うことが肝心だ。治療中の段階から早めに弁護士に相談してみるとよいだろう。
まとめ表
バレリュー症候群とは | 交通事故による衝撃がきっかけとなり、めまい・耳鳴り・眼精疲労・全身倦怠・動悸などの神経症状が生じること |
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バレリュー症候群の発生原因 | 交通事故で神経が損傷し、または筋肉組織が炎症を起こすことで交感神経が通常より活発になることで症状があらわれる。 |
バレリュー症候群の後遺障害 | 14級に認定される可能性がある。慰謝料相場は110万円 |
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まとめ
この記事の監修弁護士
岡野武志弁護士
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