もらい事故で下肢切断。賠償額9180万円認定。

ISKW 2016年8月5日 | 下肢の切断
medical 16 1
認容額 9180万5095円
年齢 16歳
性別 男性
職業 作業員
傷病名

右足切断、左足挫滅、左踵骨骨折等

障害名 右下腿部の切断
後遺障害等級 3級
判決日 平成13年8月30日
裁判所 札幌地方裁判所

交通事故の概要

平成9年6月5日午前8時25分頃、札幌市豊平区美園三条7丁目1番先の交差点において、本件交差点を右折しようとした加害者A車が、対向車線を直進して本件交差点を通過しようとした加害者B車と衝突した結果、加害者B車が前方の歩道に乗り上げ、同所で建設作業をしていた被害者に衝突した。

被害者の入通院治療の経過

被害者は、本件事故より358日間入院治療をし、症状固定までの約2年4ヶ月間は通院治療を行った。

後遺障害の内容

被害者の後遺障害については、下記を併合し、3級の後遺障害に相当すると認定された。
・右下腿部の切断、右膝関節の機能障害・・・5級5号の後遺障害に該当
・右大腿部の醜状痕・・・12級の後遺障害に該当
・左下肢の運動制限・・・8級7号の後遺障害に該当
・左大腿部の醜状痕・・・12級の後遺障害に該当

判決の概要

被害者の逸失利益及び将来の装具代の算定における中間利息の控除割合について、症状固定時から5年間は年3%、その後は年5%とするのが相当であるとされた事例。

認容された損害額の内訳

治療関係費 1910万9758円
入院付添費 179万円
入院雑費 50万1200円
通院交通費 25万0520円
休業損害 915万4274円
逸失利益 9301万0613円
慰謝料 2400万円
将来の装具代 1251万 3907円
損害填補 - 7626万 4191円
症状固定までの装具代 273万 9005円
弁護士費用 500万円

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。

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