胸骨骨折の後遺障害|正しい等級認定を受ければ慰謝料の金額が大幅に増額!

  • 胸骨,骨折,後遺障害
  • 50|5522文字

弁護士事務所の掲載順と弁護士の力量とは無関係です。相性を考慮して、ご自身に合った弁護士をお探しください。

この記事の内容をまとめると以下の通りです

胸骨骨折はあまり起こらない怪我だが、骨折をしてしまった場合、「変形障害」「神経障害」などの後遺障害が残ってしまう可能性がある。

交通事故による胸骨骨折では、「12級」か「14級」の後遺障害等級が認定される可能性がある。

後遺障害等級が認定された場合、弁護士を付ければ、等級に応じて110万円~290万円の慰謝料を受け取れる可能性がある。

交通事故による胸骨骨折後遺障害が残り、等級の認定や慰謝料について不安をお持ちの方は、ぜひご一読ください。

岡野武志弁護士
交通事故と刑事事件を専門とするアトム法律事務所の代表弁護士。

胸骨は、骨折することがあまり多くない骨ではあるそうですが、交通事故など大きな衝撃を受ければ骨折してしまうことがあるようです。

治療により完治すれば良いですが、残念ながら後遺障害が残ってしまうことも考えられます。

その場合、どのような対応をすれば良いのか…治療法なども含め、ここから一緒に見ていきましょう。

交通事故による胸骨骨折の症状や治療法についてご紹介

交通事故による胸骨骨折の症状や治療法についてご紹介

胸骨とは、鎖骨の間~みぞおち部分付近までにかけて存在している縦型の骨です。

上から、

胸骨柄

胸骨体

剣状突起

の3つの部分に分かれていて、ネクタイのような形をしています。

胸骨骨折の症状

胸骨は、骨折しにくい骨だと言われているそうです。

しかし、交通事故で、運転手の方が胸部をハンドル部分に強く打ちつけてしまったような場合には、骨折してしまうことがあります。

また、胸骨を骨折するような場合、鎖骨肩甲骨も同時に骨折してしまうことがあるかもしれません。

鎖骨や肩甲骨の骨折については、こちらの記事もご覧になってみてください。

胸骨骨折の症状としては、

骨折部位の疼痛圧痛

赤紫色や青黒い色をした打ち身と腫れ

などが現れます。

深呼吸をしたり、咳をしたりした場合のように、胸を動かすと痛みが強くなるそうです。

胸骨骨折に対する治療法

胸骨は通常、肋骨に支えられていて、動きが少ない骨です。

よって、骨折しても痛みはあまり強くないようです。

そのため、ロキソニンなどの消炎鎮痛薬を服用し、経過を見るというのが一般的な治療法ということです。

もちろん、痛みが強い場合には、胸部を固定することもあるそうです。

骨折が複雑な場合や、周辺の臓器を損傷している場合には、手術をすることも考えられます。

胸骨骨折のリハビリ

胸骨骨折の場合、リハビリが必要なケースはほぼ無いそうです。

とはいえ、場合によっては、周辺の筋力の回復などを目的としたリハビリが行われることはあります。

胸骨骨折で認定される等級は12級と14級?それぞれの認定基準とは

胸骨骨折で認定される等級は12級と14級?それぞれの認定基準とは

上記のような治療を受け、骨折が完治すれば良いですが、残念ながら後遺障害が残ってしまう可能性があるということでした…。

では、胸骨を骨折してしまった場合、どのような後遺障害が残ってしまうのでしょうか。

胸骨骨折の場合、

骨の形が変形したままになってしまう変形障害

痛みなどが残ったままになってしまう神経障害

が挙げられます。

ただし、症状が残っているだけでは、そのことに対する損害賠償請求をすることはできません。

後遺障害が残ったことに対する損害賠償を受け取るためには、等級認定を受ける必要があるそうなのです。

その等級認定基準について、一緒に見てみましょう。

胸骨の後遺障害①:変形障害

胸骨を骨折してしまった場合、骨折後に変形障害が残ることが考えられます。

この場合、以下の後遺障害の等級が認定されるということです。

胸骨の変形障害での後遺障害等級認定基準
障害の状態 後遺障害等級
胸骨に著しい変形が認められる 125

ちなみに「著しい変形障害」とは、裸になったときに、胸骨の変形がわかる場合のことになります。

レントゲンで確認できるだけでは認定されません。

胸骨の後遺障害②:神経障害

また、骨折部分に痛み痺れが残ってしまうことがあります。

この場合の基準は、以下のようになっています。

胸骨の神経障害での後遺障害等級認定基準
障害の状態 後遺障害等級
神経症状が胸骨の骨折によるものと医学的に説明できる 149
神経症状が胸骨の骨折によるものと医学的に証明できる 1213

通常は14級の認定が多いですが、レントゲンなどの画像により、痛みや痺れなどの原因が医学的に証明できれば、12級認定の可能性があります。

胸骨骨折の後遺障害に対する損害賠償の計算方法

胸骨骨折の後遺障害に対する損害賠償の計算方法

そして、後遺障害等級が認定された場合には、慰謝料逸失利益といった損害賠償を受け取ることができます。

適正な慰謝料獲得に向けて知っておきたい3つの基準

ところで、慰謝料には、

自賠責保険に請求する場合

任意保険会社が提示する場合

弁護士が相手側や保険会社に請求する場合

の3つの基準が存在しているそうなのです。

慰謝料金額の3つの基準
自賠責基準 任意保険基準 弁護士基準
内容 交通事故被害者が最低限の補償を受けるためのもの 営利企業の保険会社が支払うもの 弁護士を付けて裁判や相手側との示談をする場合に用いられるもの
金額 金額は低め 自賠責基準よりは高いが、金額は低め 自賠責基準や任意保険基準よりも高い

慰謝料には3つの基準があるとわかったところで、それぞれの基準ごとの慰謝料の相場について見てみましょう。

後遺障害慰謝料の相場

後遺障害慰謝料とは、後遺障害が残ってしまったという精神的苦痛に対する損害賠償です。

慰謝料の金額は、認定された等級に応じて、相場が定められています。

具体的には以下の通りです。

胸骨骨折に対する後遺障害慰謝料
等級 自賠責
基準※1
任意保険
基準※2
弁護士
基準
12 93 100 290
14 32 40 110

※1 被扶養者がいる場合や要介護の場合には金額が異なるケースがある。

※2 旧任意保険支払基準による。

※3 単位:万円

一目瞭然ですが、しっかりとした補償を受けるためには、弁護士基準での慰謝料を受け取るべきですよね。

しかし、被害者ご本人だけで保険会社と交渉しても、低い示談金しか提示してもらえないことがほとんどということです。

一方、加害者が任意保険に入っている場合には、弁護士に依頼して交渉してもらうと、弁護士基準の慰謝料を回収できることがほとんどです。

また、12級と14級どちらに認定されるかによっても、慰謝料の金額が大きく異なってきます。

正しい等級認定を受け、弁護士基準の慰謝料を獲得するためにも、ぜひ弁護士相談いただければと思います。

逸失利益の計算方法

次に、後遺障害が残ったことにより失われた将来の収入に対する損害賠償として、逸失利益も請求することができます。

逸失利益の計算方法は以下のようになっています。

後遺障害逸失利益

基礎収入×労働能力喪失率×労働能力喪失期間に対応する中間利息控除係数

それぞれの項目の意味は以下の通りです。

逸失利益の計算方法の項目と意味
項目 意味
基礎収入 後遺障害が残らなければ、得られていたであろう収入
労働能力喪失率 後遺障害が残ったことによる減収の割合
労働能力喪失期間 後遺障害によって減収が発生する期間
中間利息控除係数 逸失利益を症状固定時の金額にするための係数

労働能力喪失率については、等級に応じて以下のように定められています。

後遺障害等級ごとの労働能力喪失率
等級 労働能力喪失率
12 14
14 5

労働能力喪失期間については、原則として就労可能な年齢を67歳として終期を一律に定めています。

また、中間利息控除係数については、基本的にライプニッツ係数が用いられています。

逸失利益の計算方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧になってみてください。

そして逸失利益についても、保険会社は何かと理由を付け、喪失期間を短くしたりすることで、低い金額を提示してくることが多いそうです。

保険会社からの提示額が妥当なものなのかどうか、不安がある場合には、弁護士に相談だけでもしてみてくださいね。

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ここまでお読みになって、自分の場合にはどれほどの損害賠償を受け取れるのか…。

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それでも残念ながら胸骨後遺障害が残ってしまった場合には、弁護士に相談することをおすすめします。

なぜなら、普段の生活に支障をきたすような後遺障害が残る場合は、適正な金額の補償を受けるべきだからです。

しかし、保険会社から示談金を提示され、書類にサインしてしまうと、改めて慰謝料などを請求することは極めて困難になります。

そうなる前に、ぜひ弁護士無料相談を活用してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

最後までお読みいただけた方には、

胸骨骨折後遺障害の等級認定基準

胸骨骨折の後遺障害に対する損害賠償の相場

について、理解を深めていただけたのではないかと思います。

しっかりとした慰謝料や逸失利益を受け取るためにも、弁護士に相談した方が良いと感じた方もいらっしゃるかもしれません。

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