未成年男性、右足下腿の切断。損害額3386万円
認容額 | 3386万8188円 |
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年齢 | 19歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 大学生 |
傷病名 | 右大腿骨骨折、大腿動脈損傷及び顔面挫創等 |
障害名 | 右足下腿の切断 |
後遺障害等級 | 4級 |
判決日 | 平成12年5月31日 |
裁判所 | 東京地方裁判所 |
交通事故の概要
平成7年5月12日午前10時5分頃、千葉県市原市潤井戸一四七八番地先の信号機の設置された見とおしの良い交差点において発生した事故。
制限速度を時速約10km超過した速度で交差点に進入し、その後に初めて被害車(原付自転車)を発見した直進の加害車(普通乗用自動車)と、右折方向に気を取られて加害車の進行状況を十分確認することなく、早回り右折をした被害車と衝突した。
被害者の入通院治療の経過
被害者は本件事故から156日間入院治療を行い、4ヶ月半のうち8日間通院治療を行った。
後遺障害の内容
被害者は、右足下腿の切断が「一下肢をひざ関節以上で失ったもの」に該当する旨の診断を受け、後遺障害等級4級5号であると判断された。
判決の概要
加害者は制限速度を10km超過した速度で交差点に進入し、制動及びハンドルの転回等の回避措置が遅れ、本件事故を発生させた過失があり、他方、被害者は交差点の中央付近より手前で右折を開始して、被告車両の進行を妨害し、本件事故を発生させた過失があるとして、過失割合をいずれも5割ずつと認定した事例。
認容された損害額の内訳
治療関係費 | 119万3660円 |
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入院付添費 | 45万円 |
入院雑費 | 28万3000円 |
通院交通費 | 11万7540円 |
通院付添費 | 21万4500円 |
休業損害 | 49万8780円 |
逸失利益 | 7285万7786円 |
慰謝料 | 2000万円 |
義足等購入費 | 445万 8210円 |
医師への謝礼 | 15万円 |
自家用自動車改造費 | 10万円 |
大学入学金及び授業料 | 141万 1100円 |
損害填補 | - 2010万 円 |
弁護士費用 | 310万円 |
過失相殺 | - 5086万8188円 |
※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。