大学生が左足下肢切断、賠償額9510万円認定。
認容額 | 9510万2292円 |
---|---|
年齢 | 20歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 大学生 |
傷病名 | 左足関節開放性脱臼骨折(骨片露出),左アキレス腱開放性断裂,左前脛骨動脈・後脛骨動脈損傷 |
障害名 | 左足下肢切断 |
後遺障害等級 | 5級 |
判決日 | 平成22年11月24日 |
裁判所 | 金沢地方裁判所 |
交通事故の概要
平成17年11月28日午後15時36分頃、静岡県浜松市中区蜆塚3丁目23番1号先交差点において発生した事案。
被害者の運転する自動二輪車は、交差点に向けて優先道路である片側22線の道路を直進していた。本件交差点を右折進行しようとした加害者の運転する乗用車と衝突した。
被害者の入通院治療の経過
被害者は本件事故から115日間入院をし、退院後は通院治療を223日(実日数34日)行った。
後遺障害の内容
左足下肢を足関節以上で失うという被害者の機能障害は、自動車損害賠償保障法施行令第2条別表第2の後遺障害等級5級5号に相当すると判断された。
判決の概要
過失割合が争点となった事案。
加害者には、交差点を右折進行するに際し、第1車線から交差道路に左折しようとして停止している左折車が存在し、右方の見通しが悪かったのであるから、第2車線に進入する直前で一時停止又は徐行をするなど、安全な速度と方法で進行すべき注意義務を怠った過失がある。
他方で、被害者にも、優先道路で徐行義務はないとはいえ、交差点に進入しようとする車両がありうることを予見すべきであり、減速措置を採るなどすれば、事故を回避できた可能性もあったとして、加害者の過失を2割とした。
認容された損害額の内訳
治療関係費 | 151万3420円 |
---|---|
入院雑費 | 17万2500円 |
通院交通費 | 11万4540円 |
逸失利益 | 8619万1313円 |
慰謝料 | 1826万円 |
既払損害賠償金 | - 305万 5023円 |
下腿装具代 | 142万 5261円 |
下腿義足の交換・修理費 | 634万 4788円 |
物損費 | 41万円 |
弁護士費用 | 925万0559円 |
過失相殺 | - 2288万6364円 |
※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。