刑事事件絡みの死亡事故で認容額4千万円超の事例

HYS 2016年6月7日 | 死亡事故
hanrei6
認容額 4547万2533円
年齢 62歳
性別 男性
職業 不明
傷病名

頸髄損傷

判決日 平成26年12月18日
裁判所 水戸地方裁判所

交通事故の概要

本件事故は、平成22年12月12日午前10時40分頃、茨城県石岡市において発生した。本件保冷車を運転していた加害者が、後援会事務所の敷地内のプレハブ等に向かって、保冷車を後退させ衝突させ、当該プレハブ等を損壊した後、その場から逃走しようとした際に、これを阻止しようと被害者が左前方に立ちはだかったものの、加害者が、保冷車のアクセルを踏み込み続け、保冷車を被害者に衝突させてその場に転倒させ、さらにその顔面等を左前輪や右後輪で轢過するなどして、逃走した。

被害者の事故後の経過

被害者は、本件事故による頸髄損傷を原因として、搬送先の病院で事故当日に死亡した。

判決の概要

本件事故は、相続人である原告らが、加害者が保冷車を運転して被害者に衝突させ同人を死亡させたと主張して、加害者に対し、不法行為に基づき、被害者の逸失利益、死亡慰謝料、原告ら固有の慰謝料等の損害金等の支払いを求めた事案において、加害者は犯人性を否定したが、同保冷車を運転して、被害者に衝突させ死亡させたのは、加害者であったと認めるのが相当であるとして、原告らの請求を一部認容した事例。

認容された損害額の内訳

治療関係費 6万1490円
逸失利益 2106万0805円
慰謝料 3000万円
文書代 1万 1410円
葬儀関係等費用 300万円
遺族固有の慰謝料 1300万円
損害賠償金の充当 - 2579万 5037円
弁護士費用 413万3865円

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。

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