交通事故の死亡慰謝料|高齢者の慰謝料相場は?相場以上の増額事例は?
死亡慰謝料は、高齢者(老人)であっても、独身の男女や子供の場合と同様、2000~2500万円が相場です。
もっとも、個々の事情に応じて相場よりも増額された死亡慰謝料を受け取れる可能性もあります。
そこで、このページでは、高齢者の方の交通事故の死亡慰謝料について、お悩みの皆様と一緒に勉強していければと思います。
なお、専門的な解説は、テレビや雑誌でお馴染みの岡野武志弁護士にお願いしています。
よろしくお願いします。
ご家族が交通事故で亡くなられてしまうのは突然のことで、お辛いことと存じます。
また、保険会社と連絡を取ることによる精神的な負担も非常に大きいものとお察しします。
そのような負担を少しでも軽減できるよう、具体例も交えながら、しっかりと解説していきたいと思います。
目次
被害者が老人や高齢者であった場合、慰謝料が少ないことを心配するご遺族の方も多いのではないでしょうか。
加害者100被害者0の過失割合です。
実父が横断歩道を渡っているときに、前方不注意により10Mほどはねとばされました。即死でした。
(略)
加害者にも一応は慰謝料を請求するつもりです。
そこで、老人のため保険金が1000万円くらいですか?
追加請求として慰謝料名目で遺族3人分いくら請求できるのでしょうか?
家庭をめちゃくちゃにされ、黙っておれません。
同じような体験をされた方や大体の相場など教えていただけますか?
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1096029690
知らないと保険会社から言われるままに示談が終了してしまうことになります。
今後の生活に向けて後悔しないためにも、死亡慰謝料の計算や相場について知っておきましょう。
高齢者の死亡慰謝料の相場について弁護士が解説
高齢者の死亡慰謝料の相場は2250万
交通事故で被害者の方が亡くなられた場合、ご本人とそのご家族は慰謝料を請求することが可能です。
具体的な死亡慰謝料の相場は、高齢者の場合、ご遺族の方への慰謝料と合わせて、2000~2500万円程度が一般的です。
この高齢者の死亡慰謝料の相場の金額は、独身の男女や子供と同程度となっています。
ただし、実際の事例では、老人や高齢者という分類で一括りにせず、家庭内での役割などを考慮して慰謝料の金額が判断されることになります。
慰謝料は、年齢だけではなく、生前の役割によっても変わってくるということなんですね。
交通事故で高齢者の方が被害にあう件数は減少傾向にあるものの、年齢層別では最も高い比率となっているようです。
特に、死亡にまで至る例も少なくないので、やはりご遺族が請求できる死亡慰謝料について十分に理解しておく必要がありそうです。
ところで、慰謝料の相場と言っても、3つの基準があるということをご存知でしょうか?
保険会社と示談する前に知っておきたい慰謝料計算の基準
ここからは、その3つの基準について見ていきたいと思います。
慰謝料には、
- 自賠責保険に請求する場合
- 任意保険会社が提示する場合
- 弁護士が相手側や保険会社に請求する場合
の3つの基準が存在しています。
自賠責基準
自賠責保険会社の慰謝料とは、自賠法に基づく省令により設定されているものです。
自賠法は、交通事故の被害者が最低限の補償を受けるためのものであり、その金額は低く設定されています。
任意保険基準
保険会社でも、任意保険会社による慰謝料基準も存在しています。
ただし、任意保険会社は営利企業のため、加入者を増やすために保険料を安く設定しています。
その分、被害者の方に支払う慰謝料も少ない金額で済ませたいと考えているはずですよね…。
よって、自賠責の基準よりは高いものの、慰謝料の金額は少ないことが多いということです。
弁護士基準
保険会社の基準と検証して、最も高い基準となっているのが、裁判所や弁護士の基準です。
これは、裁判を行った場合や相手側と示談をする場合に用いられる基準のこと。
ただし、自分ひとりで裁判を起こし、相手側と争うのは、どう考えても難しいですよね…。
よって、高額の慰謝料を獲得するためには、弁護士に依頼をして示談や裁判を行うことが必要ということになるのです。
自賠責基準 | 任意保険基準 | 弁護士基準 | |
---|---|---|---|
内容 | 交通事故被害者が最低限の補償を受けるためのもの | 営利企業の保険会社が支払うもの | 裁判や相手側との示談をする場合に用いられるもの |
金額 | 金額は低め | 自賠責基準よりは高いが、金額は低め | 自賠責基準や任意保険基準よりも高い |
自賠責、任意保険基準と弁護士基準の慰謝料の差
3つの基準が存在していることがわかったところで、再び死亡慰謝料について見てみましょう。
自賠責基準
自賠責基準では、被害者が死亡した場合の支給額があらかじめ決められているそうです。
また、ご遺族に対しても決められた慰謝料が支払われることになります。
たとえば、亡くなられた被害者の方に、共働きの奥様とお子様が1人いた場合には、
本人慰謝料350万円+遺族2人の慰謝料650万円+被扶養者(子供)がいる場合の加算額200万円=1200万円
が慰謝料ということになります。
被害者本人一律 | 遺族※ | 被扶養者がいる場合 | |
---|---|---|---|
350万円+ | 1人 | 550万円 | +200万円 |
2人 | 650万円 | ||
3人以上 | 750万円 |
※ 被害者の両親、配偶者、子のみ
任意保険基準と弁護士基準
続いて、任意保険基準と弁護士基準における死亡慰謝料の相場も見てみましょう。
死亡慰謝料は、本来は誰に対しても同じ金額であるはずです。
しかし、たとえば、一家の大黒柱が亡くなってしまった場合、奥さんやお子様の今後の収入が失われてしまうことになります。
その分も考慮して、慰謝料の相場は高くなっているということでしたね。
よって、高齢者の慰謝料は一家の支柱よりは低めの相場となっています。
任意保険基準 | 弁護士基準 | 弁護士基準からの差額 | |
---|---|---|---|
老人・高齢者 | 1250~1450 | 2000~2500 | -550~-1250 |
(一家の支柱) | 1700 | 2800 | -1100 |
※ 単位:万円
見てお分かりいただけたと思いますが、それぞれの差は歴然としていますね。
自賠責よりも高い基準である任意保険基準であっても、弁護士基準と検証すると、1000万円以上の差が出てくる可能性もあり得ます。
しかし、ご遺族の方だけで保険会社と示談してしまうと、低い基準の慰謝料しか支払ってもらえないそうです。
よって、死亡事故については、できる限り弁護士に相談することが重要と言えそうです。
弁護士に交渉を依頼すれば、慰謝料の大幅なアップが期待できます。
お金がすべてではないですが、今後の生活のためにも非常に重要なことではないかと思います。
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ここまでお読みになって、自分の家族の死亡事故ではどれほどの慰謝料が受け取れるものなのか…。
今すぐに知りたいと思った方も多いのではないでしょうか。
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死亡慰謝料の裁判例から学ぶ、高齢者に対する慰謝料の実際とは
相場以上の慰謝料が認められた事例
老人・高齢者に対する死亡慰謝料の相場は、遺族の慰謝料を合わせても2000~2500万円程度ということでした。
しかし、事例によっては3050万円までアップしているものもあります。
被害者 | 被害者 | 慰謝料 | 増額の理由 |
---|---|---|---|
79歳 | 男性 | 本人:2000 長女:300 長男:100 合計:2400 |
長女は被害者と同居しており、事故直後に現場で被害者を介護し、事故後に精神病院にかかるなどした。 |
81歳 | 男性 (年金生活) |
本人:1800 子供3人:各200 合計:2400 |
子供3名は本件事件で父を失い、深い悲しみにある。 |
75歳 | 女性 (主婦) |
本人:2500 配偶者:100 子供2人:各50 孫:300、50 合計:3050 |
被害者本人は、生活全般にわたり、一家の専業主婦として稼働していた。 夫は被害者に生活・療養の全般を頼っていた。 知的障害を持つ孫一人は、本件事件により介護施設への入所を余儀なくされた。 |
75歳 | 女性 (主婦) |
本人:2000 配偶者:300 子供2人:各150 合計:2600 |
加害者が、呼気0.55mg/L以上の飲酒運転であった。 |
上記の事例からは、どのようなことが言えるのでしょうか?
亡くなられた老人・高齢者の方のご遺族が被害者ご本人と同居していたり、被害者ご本人が家庭内で重要な役割を果たしていた場合に、相場を上回る死亡慰謝料が認められることが多いと考えられます。
その他の慰謝料増額事例
また、以下のようなケースでも、死亡慰謝料が増額されることが多くなっているそうです。
死亡慰謝料の増額事例
- 飲酒運転や赤信号無視など事故態様が悪質であった場合
- 加害者がひき逃げや証拠隠滅を図った場合
- 加害者が不当な責任転嫁をしたり、謝罪を拒んだりした場合
ただし、ご遺族の方だけで保険会社と交渉しても、低い基準での慰謝料しか支払われないということでしたね。
やはり、弁護士に依頼することが重要だということになります。
【参考】高齢者の死亡慰謝料について相談する弁護士を選ぶポイント
弁護士を選ぶ3つのポイントをご紹介
ここまでで、高齢者の方の死亡慰謝料に関しては、弁護士に相談した方が良いということはわかってきました。
しかし、弁護士の知り合いなんていないし、誰に頼めばいいのかなんてわかりませんよね。
そもそも自分で対応せずに弁護士さんかだれか代理人さんを頼んだほうが安全なんだろうけど、普段から仕事でご縁があったりでもしないと、なかなか思いつかないしねぇ。思いついても、誰に頼めばいいのか、いくらくらいかかるのか、という新たなる不安が。
— さつき⛸ (@Pescaegiulia) March 26, 2015
病気の治療であれば、腕の良い先生にお願いしたいと思うはず。
弁護士も同じで、できれば信頼できて、有能な弁護士にお願いしたいですよね。
老人・高齢者の方の死亡事故について相談する弁護士を選ぶにあたっては、以下の点が重要なんだそうです。
交通事故に強い弁護士
- ① 交通事故を専門分野としているか
- ② 連絡・報告体制がしっかりしているか
- ③ 説明内容が分かりやすいか
など
まず一番重要なのは、やはり交通事故弁護の知識や経験が豊富な法律事務所に所属している点なのだそうです。
とはいえ、各事務所がどの分野を得意としているかなんてわかりませんよね。
そんなときは、ホームページなどで交通事故関連の情報を多く発信しているかどうかで判断してみてください。
また、経験や知識のある弁護士であれば、事件の見通しについて、明確で十分な説明をしてくれるはずです。
もう1点重要なポイントとしては、弁護士との連絡が適切にできるかどうかということらしいです。
交通事故のような重要な問題については、適切な方法・頻度で連絡・報告をしてくれる弁護士に依頼した方が良いでしょう。
ポイント
交通事故について依頼すべき弁護士
〇 | × | |
---|---|---|
交通事故弁護の知識・経験 | HPなどで情報発信しており、経験も豊富 | 知識・経験・ノウハウが乏しい |
連絡対応 | 方法・頻度が適切 | 事件の報告が不十分 |
事件の見通しの説明 | 明確かつ十分 | 説明内容があいまいで分かりにくい |
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交通事故について選ぶべき弁護士については理解できました。
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最後に一言アドバイス
それでは、最後になりますが、高齢者の死亡慰謝料についてお悩みの方に一言アドバイスをお願いします。
交通事故で大切なご家族を亡くされ、さらに保険会社との交渉で辛い思いをされていることと思います。
そんなときは、迷わず弁護士に相談することをおすすめします。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
このページを最後までお読みの方は、
- 高齢者の死亡慰謝料の適正な相場
- 高齢者の死亡事故における過去の増額事例
などについて、理解を深めていただけたのではないかと思います。
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皆さまのお悩みが早く解決するよう、お祈りしています。
高齢者に対しての死亡慰謝料Q&A
高齢者の事故死は貰える慰謝料が少ない?
高齢者が死亡した場合の慰謝料相場は、独身の男女と同じです。高齢者という分類にするのではなく、生前の家庭内での役割によって慰謝料の金額が考慮されるからです。一般的な慰謝料の相場は、弁護士基準で大体2000~2500万円程度といわれています。 高齢者が事故死したときの慰謝料の相場
慰謝料金額には基準によって差があるって本当?
本当です。慰謝料には3つの金額基準が設けられており相場には差があります。3つの慰謝料金額とは①自賠責基準②任意保険基準③弁護士基準です。貰える慰謝料が最も低いのは、自賠責保険会社から最低限の慰謝料を貰う場合の「自賠責基準」で、最も高いのは、弁護士に依頼して加害者側に裁判や示談で慰謝料を請求する場合の「弁護士基準」となります。 慰謝料の3つの金額基準
悪質な運転には慰謝料の増額請求ができる?
悪質な運転など加害者の態様に問題がある場合、慰謝料を増額できることもあります。過去の増額事例では、①飲酒運転や信号無視などの危険運転②加害者によるひき逃げや証拠隠滅行為③被害者に対しての謝罪拒否などのケースで慰謝料が増額請求されたことがあります。 死亡慰謝料の裁判例
慰謝料請求にはどんな弁護士を選べばいい?
慰謝料請求といった重要な問題は信頼できる弁護士を選ぶことが大切です。選び方としては①交通事故弁護の知識や経験が豊富②連絡と報告がこまめ③依頼者に分かりやすい説明をしてくれる、といった3つの点が重要になります。 慰謝料請求における弁護士の選び方
この記事の監修弁護士
岡野武志弁護士
アトム法律事務所弁護士法人
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-28 合人社東京永田町ビル9階
第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。