交通事故の死亡慰謝料「高齢者」の相場解説!増額の可能性は?

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弁護士事務所の掲載順と弁護士の力量とは無関係です。相性を考慮して、ご自身に合った弁護士をお探しください。

交通事故の死亡慰謝料「高齢者」の相場解説!増額の可能性は?

老人・高齢者の方が交通事故死亡した場合、ご遺族が保険会社に請求できる死亡慰謝料はどれくらいなのでしょうか?

お金ですべてが解決できるワケではありませんが、大切なご家族を失った分の補償はしっかりと受け取らなければいけませんよね。

しかし、

高齢者に対する死亡慰謝料の相場は通常よりも低いのだろうか?

高齢者では、慰謝料が増額されることはないのだろうか?

残された家族だけで保険会社と交渉をしても問題ないのだろうか?

など、わからないことも多く、ご家族が亡くなられた悲しみ以外の悩みも増え、精神的負担は非常に大きいものとお察しします。

そこで、このページでは、高齢者の方の交通事故の死亡慰謝料について、お悩みの皆様と一緒に勉強していければと思います。

なお、専門的な解説は、テレビや雑誌でお馴染みの岡野武志弁護士にお願いしています。

回答者:アトム法律事務所の岡野弁護士

よろしくお願いします。

ご家族が交通事故で亡くなられてしまうのは突然のことで、お辛いことと存じます。

また、保険会社と連絡を取ることによる精神的な負担も非常に大きいものとお察しします。

そのような負担を少しでも軽減できるよう、具体例も交えながら、しっかりと解説していきたいと思います。

被害者が老人や高齢者であった場合、慰謝料が少ないことを心配するご遺族の方も多いのではないでしょうか。

加害者100被害者0の過失割合です。

実父が横断歩道を渡っているときに、前方不注意により10Mほどはねとばされました。即死でした。

(略)

加害者にも一応は慰謝料を請求するつもりです。

そこで、老人のため保険金が1000万円くらいですか?

追加請求として慰謝料名目で遺族3人分いくら請求できるのでしょうか?

家庭をめちゃくちゃにされ、黙っておれません。

同じような体験をされた方や大体の相場など教えていただけますか?

知らないと保険会社から言われるままに示談が終了してしまうことになります。

今後の生活に向けて後悔しないためにも、死亡慰謝料の計算や相場について知っておきましょう。

高齢者の死亡慰謝料の相場について弁護士が解説

高齢者の死亡慰謝料の相場について弁護士が解説

高齢者の死亡慰謝料の相場は独身の男女と同じ

交通事故で被害者の方が亡くなられた場合、ご本人とそのご家族は慰謝料を請求することが可能です。

では、老人・高齢者の方の死亡慰謝料はどのようになっているのでしょうか?

残りの人生の長さから考えると、やはり通常の場合よりも低くなってしまうのでしょうか。

回答者:アトム法律事務所の岡野弁護士

老人・高齢者の死亡慰謝料は、独身の男女や子供と同程度となっています。

ただし、実際の事例では、老人や高齢者という分類で一括りにせず、家庭内での役割などを考慮して慰謝料の金額が判断されることになります。

慰謝料は、年齢だけではなく、生前の役割によっても変わってくるということなんですね。

交通事故で高齢者の方が被害にあう件数は減少傾向にあるものの、年齢層別では最も高い比率となっているようです。

特に、死亡にまで至る例も少なくないので、やはりご遺族が請求できる死亡慰謝料について十分に理解しておく必要がありそうです。

老人・高齢者に対する死亡慰謝料は、一家の大黒柱である父親などが亡くなった場合と検証すると、低くなっているとのことでしたね。

相場としては、ご遺族の方への慰謝料と合わせて、2000~2500万円程度が一般的ということです。

ところで、慰謝料の相場と言っても、3つの基準があるということをご存知でしょうか?

保険会社と示談する前に知っておきたい慰謝料計算の基準

ここからは、その3つの基準について見ていきたいと思います。

回答者:アトム法律事務所の岡野弁護士

慰謝料には、

自賠責保険に請求する場合

任意保険会社が提示する場合

弁護士が相手側や保険会社に請求する場合

3つの基準が存在しています。

自賠責基準

自賠責保険会社の慰謝料とは、自賠法に基づく省令により設定されているものです。

自賠法は、交通事故の被害者が最低限の補償を受けるためのものであり、その金額は低く設定されています。

任意保険基準

保険会社でも、任意保険会社による慰謝料基準も存在しています。

ただし、任意保険会社は営利企業のため、加入者を増やすために保険料を安く設定しています。

その分、被害者の方に支払う慰謝料も少ない金額で済ませたいと考えているはずですよね…。

よって、自賠責の基準よりは高いものの、慰謝料の金額は少ないことが多いということです。

弁護士基準

保険会社の基準と検証して、最も高い基準となっているのが、裁判所や弁護士の基準です。

これは、裁判を行った場合や相手側と示談をする場合に用いられる基準のこと。

ただし、自分ひとりで裁判を起こし、相手側と争うのは、どう考えても難しいですよね…。

よって、高額の慰謝料を獲得するためには、弁護士に依頼をして示談や裁判を行うことが必要ということになるのです。

慰謝料金額の基準
自賠責基準 任意保険基準 弁護士基準
内容 交通事故被害者が最低限の補償を受けるためのもの 営利企業の保険会社が支払うもの 裁判や相手側との示談をする場合に用いられるもの
金額 金額は低め 自賠責基準よりは高いが、金額は低め 自賠責基準や任意保険基準よりも高い

自賠責、任意保険基準と弁護士基準の慰謝料の差

3つの基準が存在していることがわかったところで、再び死亡慰謝料について見てみましょう。

自賠責基準

自賠責基準では、被害者が死亡した場合の支給額があらかじめ決められているそうです。

また、ご遺族に対しても決められた慰謝料が支払われることになります。

たとえば、亡くなられた被害者の方に、共働きの奥様とお子様が1人いた場合には、

本人慰謝料350万円+遺族2人の慰謝料650万円+被扶養者(子供)がいる場合の加算額200万円=1200万円

が慰謝料ということになります。

自賠責基準による死亡慰謝料
被害者本人一律 遺族※ 被扶養者がいる場合
350万円+ 1人 550万円 +200万円
2人 650万円
3人以上 750万円

※ 被害者の両親、配偶者、子のみ

任意保険基準と弁護士基準

続いて、任意保険基準と弁護士基準における死亡慰謝料の相場も見てみましょう。

死亡慰謝料は、本来は誰に対しても同じ金額であるはずです。

しかし、たとえば、一家の大黒柱が亡くなってしまった場合、奥さんやお子様の今後の収入が失われてしまうことになります。

その分も考慮して、慰謝料の相場は高くなっているということでしたね。

よって、高齢者の慰謝料は一家の支柱よりは低めの相場となっています。

老人・高齢者の死亡慰謝料
任意保険基準 弁護士基準 弁護士基準からの差額
老人・高齢者 1250~1450 2000~2500 -550~-1250
(一家の支柱) 1700 2800 -1100

※ 単位:万円

見てお分かりいただけたと思いますが、それぞれのは歴然としていますね。

自賠責よりも高い基準である任意保険基準であっても、弁護士基準と検証すると、1000万円以上の差が出てくる可能性もあり得ます。

しかし、ご遺族の方だけで保険会社と示談してしまうと、低い基準の慰謝料しか支払ってもらえないそうです。

よって、死亡事故については、できる限り弁護士に相談することが重要と言えそうです。

弁護士に交渉を依頼すれば、慰謝料の大幅アップが期待できます。

お金がすべてではないですが、今後の生活のためにも非常に重要なことではないかと思います。

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ここまでお読みになって、自分の家族の死亡事故ではどれほどの慰謝料が受け取れるものなのか…。

今すぐに知りたいと思った方も多いのではないでしょうか。

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死亡慰謝料の裁判例から学ぶ、高齢者に対する慰謝料の実際とは

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実際には相場以上の慰謝料が認められることも

ところで、高齢者であっても、まだ働いている方もいらっしゃるはずです。

88歳の父親が横断歩道を渡っているときに車で跳ね飛ばされました。

過失割合は100:0です。

年金が少しもらえていたようですが慰謝料の相場はどのくらいですか?

保険会社の提示は1300万円は妥当ですか?

遺族は配偶者と子供2人です。

(略)

年齢は88歳ですが、農作業も十分に出来、元気で過ごしていました。

そうなると、一家の支柱と同じ相場の慰謝料を受け取れても良いのではないか…という気がします。

回答者:アトム法律事務所の岡野弁護士

亡くなられた老人・高齢者の方の家庭内での役割が大きい場合には、相場を上回る死亡慰謝料が認められることがあります。

では実際に、相場を上回る死亡慰謝料が支払われた事例を見てみましょう。

老人・高齢者に対する死亡慰謝料の相場は、遺族の慰謝料を合わせても2000~2500万円程度ということでした。

しかし、ケースによっては3050万円までアップしているものもあります。

過去の慰謝料増額事例
被害者 被害者 慰謝料 増額の理由
79歳 男性 本人:2000
長女:300
長男:100
合計:2400
長女は被害者と同居しており、事故直後に現場で被害者を介護し、事故後に精神病院にかかるなどした。
81歳 男性
(年金生活)
本人:1800
子供3人:各200
合計:2400
子供3名は本件事件で父を失い、深い悲しみにある。
75歳 女性
(主婦)
本人:2500
配偶者:100
子供2人:各50
孫:300、50
合計:3050
被害者本人は、生活全般にわたり、一家の専業主婦として稼働していた。
夫は被害者に生活・療養の全般を頼っていた。
知的障害を持つ孫一人は、本件事件により介護施設への入所を余儀なくされた。
75歳 女性
(主婦)
本人:2000
配偶者:300
子供2人:各150
合計:2600
加害者が、呼気0.55mg/L以上の飲酒運転であった。

※ 単位:万円

ご遺族が被害者ご本人と同居していたり、被害者ご本人が家庭内で重要な役割を果たしていた場合には、慰謝料の金額がアップすることも少なくないようです。

その他の慰謝料増額事例

また、以下のようなケースでも、死亡慰謝料が増額されることが多くなっているそうです。

死亡慰謝料の増額事例

飲酒運転や赤信号無視など事故態様が悪質であった場合

加害者がひき逃げや証拠隠滅を図った場合

加害者が不当な責任転嫁をしたり、謝罪を拒んだりした場合

ただし、ご遺族の方だけで保険会社と交渉しても、低い基準での慰謝料しか支払われないということでしたね。

やはり、弁護士に依頼することが重要だということになります。

【参考】高齢者の死亡慰謝料について相談する弁護士を選ぶポイント

【参考】高齢者の死亡慰謝料について相談する弁護士を選ぶポイント

弁護士を選ぶ3つのポイントをご紹介

ここまでで、高齢者の方の死亡慰謝料に関しては、弁護士に相談した方が良いということはわかってきました。

しかし、弁護士の知り合いなんていないし、誰に頼めばいいのかなんてわかりませんよね。

病気の治療であれば、腕の良い先生にお願いしたいと思うはず。

弁護士も同じで、できれば信頼できて、有能な弁護士にお願いしたいですよね。

老人・高齢者の方の死亡事故について相談する弁護士を選ぶにあたっては、以下の点が重要なんだそうです。

交通事故に強い弁護士

① 交通事故を専門分野としているか

② 連絡・報告体制がしっかりしているか

③ 説明内容が分かりやすいか

など

まず一番重要なのは、やはり交通事故弁護の知識や経験が豊富な法律事務所に所属している点なのだそうです。

とはいえ、各事務所がどの分野を得意としているかなんてわかりませんよね。

そんなときは、ホームページなどで交通事故関連の情報を多く発信しているかどうかで判断してみてください。

また、経験や知識のある弁護士であれば、事件の見通しについて、明確で十分な説明をしてくれるはずです。

もう1点重要なポイントとしては、弁護士との連絡が適切にできるかどうかということらしいです。

交通事故のような重要な問題については、適切な方法・頻度で連絡・報告をしてくれる弁護士に依頼した方が良いでしょう。

ポイント

交通事故について依頼すべき弁護士

×
交通事故弁護の知識・経験 HPなどで情報発信しており、経験も豊富 知識・経験・ノウハウが乏しい
連絡対応 方法・頻度が適切 事件の報告が不十分
事件の見通しの説明 明確かつ十分 説明内容があいまいで分かりにくい

高齢者の死亡慰謝料について弁護士に無料相談したい方はこちら

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交通事故について選ぶべき弁護士については理解できました。

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弁護士相談にあたって参考になれば幸いです。

最後に一言アドバイス

それでは、最後になりますが、高齢者の死亡慰謝料についてお悩みの方に一言アドバイスをお願いします。

回答者:アトム法律事務所の岡野弁護士

交通事故で大切なご家族を亡くされ、さらに保険会社との交渉で辛い思いをされていることと思います。

そんなときは、迷わず弁護士に相談することをおすすめします。

なぜなら、非常に辛い思いをした分、適正な金額の補償を受けるべきだからです。

しかし、保険会社から示談金を提示され、書類にサインしてしまうと、あらためて慰謝料などを請求することは極めて困難になります。

そうなる前に、ぜひ弁護士無料相談を活用してみてください。

精神的負担も大きい面倒な手続きや交渉などのお力にもなれるはずです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

このページを最後までお読みの方は、

高齢者死亡慰謝料の適正な相場

高齢者の死亡事故における過去の増額事例

などについて、理解を深めていただけたのではないかと思います。

今すぐ、弁護士に相談した方が良いと思った方も多いはずです。

自宅から出られない方や、時間のない方は、便利なスマホで無料相談を利用するのがおすすめです!

そうではなく、やっぱり直接会って話がしたいという場合は、全国弁護士検索を使って弁護士を探してみてください。

また、このホームページでは、交通事故の慰謝料に関する関連記事も多数掲載していますので、ぜひ参考にしてください!

皆さまのお悩みが早く解決するよう、お祈りしています。

この記事の監修弁護士

岡野武志弁護士

アトム法律事務所弁護士法人
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-28 合人社東京永田町ビル9階

第二東京弁護士会所属弁護士。登録番号37890。大阪府生。高校卒業後渡米。ニューヨークから帰国後、司法試験に合格し、アトム東京法律事務所を設立。誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応するために、全国体制の弁護士法人を構築。年中無休24時間体制で活動を続けている。

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