留学生、後遺障害は肩の神経症状。880万円認定
認容額 | 880万9802円 |
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年齢 | 27歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 外国人留学生(モンゴル国籍) |
傷病名 | 右膝前十字靭帯損傷、右半月板損傷等 |
障害名 | 左肩部の瘢痕 |
後遺障害等級 | 12級 |
判決日 | 平成25年9月25日 |
裁判所 | 札幌地方裁判所 |
交通事故の概要
平成22年8月16日午後2時45分頃、札幌市東区北11条東1丁目の信号機設置の交差点において、普通乗用自動車を運転していた加害者が、信号を確認した上で交差点を進行する注意義務があるにもかかわらず、赤信号を看過し本件交差点に進入し注意義務を怠ったため、左方より青色信号に従い進行していた被害者運転の原動機付自転車と衝突した。
被害者の入通院治療の経過
本件事故により、被害者は、429日間通院(実通院日数45日)し、そのうち19日間入院した。
後遺障害の内容
本件事故により被害者に生じた後遺障害は、右肘の重苦感、疼痛(14級9号)、右頬部の瘢痕、左鼻背部の瘢痕(12級14号)、左肩部(左上腕部近位部)の瘢痕(14級4号)であり、これらの後遺障害は併合12級と判定された。
判決の概要
日本政府国費外国人留学生として日本の大学院に滞在中のモンゴル人の
夫(被害者)が、家族滞在の資格で入国し、就労ビザは取得していなかったところ、日本で交通事故により損害を被ったときには、妻が研究のため日本に滞在が見込まれる期間の逸失利益の算定に当たっては、日本における家事従事者として算定し、以後はモンゴルで稼働することを前提として算定することが相当であると判断された事例。
認容された損害額の内訳
治療関係費 | 244万8849円 |
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入院雑費 | 2万8500円 |
通院交通費 | 7万0110円 |
休業損害 | 212万2848円 |
逸失利益 | 270万9558円 |
慰謝料 | 420万円 |
既払額 | - 369万 9133円 |
弁護士費用 | 80万円 |
※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。