知らなきゃ損!交通事故でむちうちに…任意保険基準と慰謝料相場はこんなに違う!?
信号待ち中に追突されて、むちうちになってしまった…。
交通事故で負う症状としてはよく耳にします。
しかし、実際にむちうちになってしまった場合、非常に辛いようですね。
昨日は久々にムチウチ出て半死人と化してた;
あんな酷いのは久しぶりだわ………。
首が完全に回らなくなってたので、このクソ暑い中首に使い捨てカイロ巻いて汗ダラダラ流して「う〜、う〜;」言いながら寝てて、一体なんの罰ゲームかと思いましたわ;
おかげで今日は首回るようになったけど。— 唐子(からし)日常アカ (@karashii2) August 25, 2017
こんなに症状が辛い中、保険会社ともいろいろ交渉しなければならないなんて。
日常生活にも負担が大きく、精神的にも参ってしまいそうです。
そんな中、
- むちうちに対する慰謝料の相場は?
- 通院回数が少なくても入通院慰謝料はもらえるの?
- 任意保険会社から提示された金額は適正なのだろうか?
など、わからないことも多いハズです。
そこでこのページでは、交通事故によるむちうちの慰謝料の相場について一緒に見ていきたいと思います。
目次
なお、専門的な解説は、テレビや雑誌でお馴染みの岡野武志弁護士にお願いしています。
よろしくお願いします。
むちうちは交通事故で生じることが多い症状で、ケガとして軽視されてしまいがちです。
しかし、だからこそお悩みの方も多いのではないかと思います。
そのような皆様のお悩みを解決できるよう、具体例をあげながら、わかりやすく解説していきたいと思います。
ケガとしてはよくあるものかもしれませんが、ずっと痛みや痺れが取れないなど、後遺症が残ってしまうことも考えられます。
通院も必要なハズです。
その分は、しっかりと補償してもらわないといけないですよね!
ではここから、むちうちに対する慰謝料について詳しく見ていきましょう。
保険会社と示談する前に知っておきたい!むちうちに対する慰謝料の相場
その前に…むちうちの症状とは?
むちうちは、ほとんどの方がご存知かとは思いますが、追突事故などの衝撃で、首が大きく揺れることにより、
首・肩・背中などに痛みやしびれを感じる症状
のことですね。
出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/57/Whiplash_Injury.jpg
むちうちの症状としては、頭痛、耳鳴り、めまい、吐き気などが挙げられます。
また、腕や肩、頸部などに痛みが及ぶことも多いそうです。
肩こりも症状の1つに含まれます。
事故後すぐに症状が出るのかと思いきや、一定の時間が経過してから症状が出るケースもあるということです。
数日~数週間経って痛みが出た場合、交通事故とは無関係と思ってしまうかもしれないので、要注意ですね。
むちうちに対する慰謝料とは
上記のような症状が現れるむちうちですが、むちうちになってしまったとしても、生活のために仕事に行くしかありませんよね。
仕事が忙しくて、1ヶ月に1回程度しか通院できていないという方も多いのではないでしょうか?
そのような場合でも、慰謝料はしっかりともらえるものなのでしょうか…。
心配している方も多いハズです。
むちうちの治療に対する精神的苦痛に対し、入通院慰謝料が保険会社から支払われます。
入通院慰謝料は、基本的には、治療期間によって慰謝料の相場が決まっています。
また、後遺症が残った場合には、それに対する慰謝料も支払われます。
通院頻度が慰謝料に影響するケースもあるようですが、原則、入通院慰謝料は、入通院に要した期間によって慰謝料の金額は変わってくるのですね。
また、後遺症に対しても慰謝料が支払われるというのは安心しました。
慰謝料増額に向けて知っておきたい基礎知識~3つの慰謝料相場の基準~
ところで…ご存知の方も多いかと思いますが、慰謝料の基準と言っても、1つだけではないんですよね。
慰謝料には、
- 自賠責保険に請求する場合
- 任意保険会社が提示する場合
- 弁護士が相手側や保険会社に請求する場合
の3つの基準が存在しているそうなのです。
自賠責基準
自賠責保険会社の慰謝料とは、自賠法に基づく省令により設定されているものです。
自賠法は、交通事故の被害者が最低限の補償を受けるためのものであり、その金額は低く設定されています。
任意保険基準
保険会社でも、任意保険会社による慰謝料基準も存在しています。
ただし、任意保険会社は営利企業のため、もちろん少ない金額で済ませたいと考えているハズですよね。
よって、自賠責の基準よりは高いものの、慰謝料の金額は少ないことが多いということです。
弁護士基準
保険会社の基準と検証して、最も高い基準となっているのが、裁判所や弁護士の基準です。
これは、裁判を行った場合や相手側と示談をする場合に用いられる基準のこと。
ただし、自分ひとりで裁判を起こし、相手側と争うのは、どう考えても難しいですよね…。
よって、高額の慰謝料を獲得するためには、弁護士に依頼をして示談や裁判を行うことが必要ということになるのです。
自賠責基準 | 任意保険基準 | 弁護士基準 | |
---|---|---|---|
内容 | 交通事故被害者が最低限の補償を受けるためのもの | 営利企業の保険会社が支払うもの | 裁判や相手側との示談をする場合に用いられるもの |
金額 | 金額は低め | 自賠責基準よりは高いが、金額は低め | 自賠責基準や任意保険基準よりも高い |
むちうちに対する慰謝料相場|任意保険基準と弁護士基準の衝撃の違い
下に、任意保険基準と弁護士基準における慰謝料の相場を示してみました。
入通院慰謝料
まずは入通院慰謝料について。
むちうちの症状がひどければ入院することもありますが、1ヶ月を超えることは滅多にないようです。
また、通院期間も半年以上かかることはあまり無いとのこと。
ということで、それに応じた期間についてのみ示してあります。
経過月数 | 任意保険基準 | 弁護士基準 | 任意保険基準からの増額 |
---|---|---|---|
1ヶ月 | 12.6 | 19 | +6.4 |
2ヶ月 | 25.2 | 36 | +10.8 |
3ヶ月 | 37.8 | 53 | +15.2 |
4ヶ月 | 47.9 | 67 | +19.1 |
5ヶ月 | 56.7 | 79 | +22.3 |
6ヶ月 | 64.3 | 89 | +24.7 |
7ヶ月 | 70.6 | 97 | +26.4 |
※ 単位:万円
後遺症に対する慰謝料
また、治療が終わっても、むちうち症状が改善しない場合、12級または14級の後遺症が認定されることがあるようです。
それぞれの認定基準は以下の通りになっているそうです。
《むちうち後遺症の認定基準》
- 12級:画像所見などにより、むちうちの自覚症状を医学的に証明できる場合
- 14級:受傷時の状態や治療経過などから、むちうちの自覚症状に連続性、一貫性があり、医学的に説明できる場合
むちうちの後遺症についてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考になさってみてください。
以下に、12級もしくは14級の後遺症に対する、任意保険基準と弁護士基準における慰謝料の相場をまとめました。
後遺症認定等級 | 任意保険基準 | 弁護士基準 | 任意保険基準からの増額 |
---|---|---|---|
12級 | 100 | 290 | +190 |
14級 | 40 | 110 | +70 |
※ 単位:万円
見ておわかりいただけたかと思いますが、どちらの慰謝料も、弁護士基準と任意保険基準では大きな差がありますよね。
しかし、被害者本人や家族だけで保険会社と交渉した場合、任意保険基準の慰謝料しか支払ってもらえないそうなのです…!!
そんなとき、弁護士に依頼すれば、弁護士基準での慰謝料を獲得できる=慰謝料を大幅にアップできるということです。
保険会社との交渉でお悩みの場合は、ぜひ弁護士に相談することも考えてみてはいかがでしょうか。
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交通事故によるむちうちの治療|保険会社から中止要請があるってホント!?
保険会社からの中止要請を受け入れた場合のリスク
ところで、むちうちで長く通院していたところ、保険会社から「今月末で治療を中止してください」という手紙が来ることがあると聞きました。
被害者の方がむちうちで通院している途中に、保険会社から治療中止の要請がなされる場合があります。
3ヶ月以上経過した場合に保険会社から中止の連絡が来ることが多くなっています。
わざとではなく、まだ痛みが続くから通っているだけなのに…。
実際に、保険会社が治療中止を決めてしまうと、これまで保険会社が病院に直接払ってきた治療費の支払いがストップしてしまうようです。
何とかならないのでしょうか??
この場合、被害者側の対策としては、健康保険に「第三者行為による傷病届」を提出し、健康保険を利用して受診するしかありません。
また、保険会社の言う通りに治療を中止してしまった場合、入通院慰謝料が減額となるだけでなく、
むちうちが後遺症として認定されなくなる
というリスクも考えられます。
そんなヒドイ話が…。
この場合は、保険会社の言いなりになるのではなく、治療の必要性に応じて治療を継続するのが無難ということです。
とはいえ、勝手に治療を続けては、治療費を自腹で払うことになるのでは…という不安もありますよね。
弁護士相談で「治療の継続⇒慰謝料増額」を!
その場合は、ぜひ弁護士や主治医の先生に相談してみてください。
弁護士に相談すれば、自分だけの判断で治療をやめてしまった場合と検証して、慰謝料が大幅にアップする可能性が高まります。
治療をしっかり行えれば、元の生活にも戻ることができます。
もし後遺症が残ってしまった場合も、交通事故の後遺症として認定される可能性も高まります。
影響 | 対策 | |
---|---|---|
治療費 | 保険会社からの治療費の支払いが中止 | 健康保険を利用(第三者行為による傷病届の提出が必要) |
入通院慰謝料 | 減額になる | 治療の必要性がある限り通院を継続するのが無難 |
後遺症 | 等級認定されない可能性あり | 医師から症状固定の判断が出るまで治療を続ける |
むちうち後遺症認定のポイントを弁護士が解説
むちうちの後遺症認定に向けた4つのポイント
むちうちが治療しても完治しない場合には、後遺症として認定され、慰謝料も支払われるということでしたよね。
しかし、痛みが残っているからといって、全てが後遺症として認定されるワケではないようなのです…。
むちうちを後遺症として認定してもらうためのポイントがあれば知っておきたいところですね!
まず、交通事故の態様が軽微なものではないことを証明する必要があります。
そのため、被害者の方ご自身でも、車の損傷の写真を撮り、保存しておいてください。
また、通院の頻度が少ないと後遺症が認定されない可能性があります。
後遺症の認定のためには、事故後3ヶ月間は週1回程度の通院が必要となります。
通院頻度については、慰謝料の計算にも関わってくる可能性もあるので、どれくらいのペースで通えば良いのか、弁護士に相談した方が良いかもしれません。
他には、事故直後にレントゲンだけでなく、MRIも撮影してもらうことが望ましいそうです。
また、主治医には、一貫性のある症状を明確に伝えておきましょう。
判断基準 | 対策 | |
---|---|---|
① | 事故態様の証明 | ・事故直後の車(修理前)の損傷状況の写真をたくさん撮っておく |
② | 継続的な通院 | ・事故後3ヶ月間は少なくとも週に1回程度通院する |
③ | 症状の一貫性と連続性 | ・主治医に対し、「痛み」「しびれ」などの症状を明確に伝える ・たまたま診察日に症状が軽くなったとしても、安易に「よくなった」などと言わず、日常の症状を伝える |
④ | 自覚症状の証明 | ・事故直後にレントゲン・MRIを撮影してもらう ・症状固定時には、神経学的検査を実施し、診断書に反映してもらう |
後遺症認定について弁護士に相談してみよう
しかし、事故直後にMRIの撮影をしていなかった…という方もいらっしゃるハズですよね。
その場合、弁護士に相談すれば、何か適切なアドバイスをしてくれるかもしれません。
その他にも細かい対策などを相談すれば、後遺症が認定されるる可能性が高まるでしょう。
とはいえ、弁護士費用について不安をお持ちの方もいらっしゃるハズ…。
こちらの記事では、弁護士費用などがわかりやすくまとめられていますので、良ければご覧になってみてください。
交通事故によるむちうちの慰謝料について弁護士に無料相談を!!
ここまでで、交通事故が原因のむちうちに対する慰謝料相場について理解いただけましたでしょうか。
また、より適正な慰謝料を獲得するためには、弁護士に相談するのが良いということもおわかりいただけたと思います。
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代表岡野武志(第二東京弁護士会)
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最後に一言アドバイス
それでは、最後になりますが、交通事故が原因のむちうちの慰謝料についてお悩みの方に一言アドバイスをお願いします。
むちうちの症状で日常生活に負担がかかり、さらに保険会社との交渉で辛い思いをされていることと思います。
そんなときは、迷わず弁護士に相談することをおすすめします。
なぜなら、辛い思いをした分、適正な金額の補償を受けるべきだからです。
しかし、保険会社から示談金を提示され、書類にサインしてしまうと、あらためて慰謝料などを請求することは極めて困難になります。
そうなる前に、ぜひ弁護士無料相談を活用してみてください。
面倒な手続きや交渉などのお力にもなれるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
このページを最後までお読みの方は、
- 交通事故が原因のむちうちに対する慰謝料の相場
- 治療継続や後遺症認定、慰謝料増額など、弁護士に相談するメリット
などについて、理解を深めていただけたのではないかと思います。
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また、このホームページでは、交通事故の慰謝料に関する関連記事も多数掲載していますので、ぜひ参考にしてください!
皆さまのお悩みが早く解決するよう、お祈りしています。
この記事の監修弁護士
岡野武志弁護士
アトム法律事務所弁護士法人
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-28 合人社東京永田町ビル9階
第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。