大腿・股関節の骨折の後遺症|大腿骨骨幹部骨折の原因は?認定基準は?慰謝料の相場は?

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大腿・股関節の骨折の後遺症|大腿骨骨幹部骨折の原因は?認定基準は?慰謝料の相場は?

ある日突然交通事故の被害者に…。

股関節大腿骨折して、後遺症が残ってしまう可能性も考えられます

自由に動くことができず、日常生活に大きく支障が出てしまいますよね。

また、骨折した骨を固定するために入れたボルトを抜くために、再度入院の必要なども出てきます。

そうなれば、また日常生活から離れることになり、さらには入院費も心配ですよね。

その分、しっかりとした補償を受け取りたいところです。

しかし、実際には、

  • 股関節や大腿部の障害は、交通事故の後遺症として認定されるのか!?
  • その認定の等級基準は?
  • 適正な慰謝料金額はどの程度なのか?

と、わからないことがたくさんありますよね。

ということで、このページの中で、股関節や大腿部分の後遺症の種類や、慰謝料の相場などについて、一緒に見ていければと思っています。

なお、専門的な解説は、テレビや雑誌でお馴染みの岡野武志弁護士にお願いしています。

よろしくお願いします。

交通事故で股関節や大腿の後遺症を負い、慰謝料請求に関して相談に来られる方は非常に多いです。

後遺症が残れば、ご本人やご家族の方にとっての負担も大きいもののはずです。

今回は、具体的な事例も交えながら、わかりやすく解説していきたいと思います。

後遺症認定のその前に!知っておきたい股関節・大腿部の外傷に関する「基礎知識」

後遺症認定のその前に!知っておきたい股関節・大腿部の外傷に関する「基礎知識」

ところで、股関節・大腿部の外傷と言われてもいまいちピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんね。

交通事故による股関節や大腿骨の怪我としては、骨折が一番多いようです。

他にも、股関節については脱臼、大腿部については打撲肉離れも多いとのこと。

しかし、股関節や太ももを骨折してしまうと、自由に身動きが取れなくなってしまいますよね…。

本当に辛そうです…。

交通事故による「股関節・大腿部の外傷」について

ところで骨折と言っても、いろいろな種類があると思います。

後遺症の認定に向けて、知っておいて損はないと思いますので、まずは交通事故により生じる外傷について詳しくなっておきましょう!

高齢者に多い…「股関節の骨折」

交通事故が原因で、股関節が骨折してしまうことがあります。

まず考えられるのは、歩行中に自動車にはねられてしまった場合です。

しかし、それ以上に多いのは、自動車同士の事故で、事故の衝撃により運転手の体が前方に押し出されてしまった場合。

その結果、ダッシュボードに膝を強く打ち付け、その衝撃で股関節を骨折してしまうケースの方が多いということです。

同じケースで、骨折までには至らずとも、脱臼してしまうこともありますね。

股関節の骨折は、高齢者に生じやすいというところが特徴のようです。

女性が発症しやすい!?「変形性股関節症」

交通事故の衝撃で、股関節部分の軟骨などが摩耗変性してしまうこともあります。

それを治そうとする体の働きにより、股関節が変形してしまうことがあるそうです。

それが、変形性股関節症です。

発症すると、歩行時に痛みが生じたり、股関節の可動域制限などの症状が起こり、日常生活に大きく支障があります。

変形性股関節症を発症するのは、圧倒的に女性が多いようです。

バイクや歩行中の事故で生じやすい…「大腿骨の骨折」

大腿骨(太もも)の骨折も、交通事故でよくある外傷と言えるようです。

大腿骨の骨折は、その部位により、

  • 大腿骨骨頸部骨折:股関節内の大腿骨の骨折
  • 大腿骨転子部骨折:股関節より少し下の部分の大腿骨の骨折
  • 大腿骨骨幹部骨折:大腿骨の中央部分の骨折

などの種類が挙げられます。

交通事故が原因の場合、大腿骨骨幹部骨折が多いようです。

バイクと車の接触事故や、歩行中に車とぶつかり転倒し、太ももを打ってしまった場合など、太もも部分に強い衝撃が加わることが原因です。

【必読】股関節・大腿部の後遺症等級の認定基準について弁護士が解説!

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ここまでで、外傷の種類についてはわかりました。

では、交通事故が原因の股関節や大腿部の後遺症にはどういったものがあるのでしょうか。

一般的には、以下の4つのようです。

《股関節・大腿部の後遺症》

  • 股関節の機能障害(可動域制限)
  • 股関節がぐらつく動揺関節
  • 大腿骨が変形する変形障害
  • 痛みなどが残る神経障害

股関節や太ももがうまく動かない状態がずっと続くとは…。

想像するだけでも辛いです><

後遺症の認定に向けて!知っておきたい股関節・大腿部の後遺症

股関節や大腿部に、可動域制限や痛みといった後遺症が残ってしまった場合。

少しの移動ですら苦痛となり、肉体的・精神的に大きな負担になりますよね。

特に、ご高齢の方は、寝たきりの状態になってしまうことも多いでしょう。

このように、後遺症が残ってしまった場合、適切な慰謝料を受け取りたいですよね。

そのため、正しい後遺症の等級認定を受けなければいけません。

まず、自賠責保険で用いられている認定基準では、後遺症の等級が1級~14級まで定められています。

そして、その等級毎に認定基準が決められています。

残存する症状が重ければ重いほど、数字の低い等級に該当します。

では、ここから、股関節や大腿部に残る後遺症の症状やその等級認定基準について見ていきましょう。

後遺症①:股関節の「機能障害」

まずは、

  • 交通事故が原因で股関節部分が硬直
  • 股関節の可動域が制限

など、股関節の機能障害という後遺症が残ることがあるそうです。

機能障害は、

  • 可動域の範囲
  • 人工関節の置換の有無

などにより、後遺症の等級が認定されます。

股関節だけでなく、膝や足首など他の足の関節にも同時に後遺症がある場合も考えられます。

その際には、各等級が併合され、より重い後遺症等級が認定されることもあるそうです。

股関節の機能障害での後遺症認定基準
障害の状態 後遺症認定等級
股関節の関節が硬直 8級7号
股関節の完全弛緩性麻痺
またはそれに近い状態
人工関節などで置換し、その可動域が通常の50%以下
股関節の可動域が通常の50%以下 10級11号
人工関節などなどに置換
股関節の可動域が通常の75%以下 12級7号

後遺症②:股関節の「動揺関節」

交通事故が原因で、股関節の安定性を失い、異常な関節運動が生じてしまう動揺関節という後遺症が残るケースもあります。

動揺関節の後遺症では、関節を保護するために、硬性補装具という器具を使用することが多いそうです。

後遺症の等級は、その硬性補装具の使用頻度などによって検討されます。

股関節の動揺関節での後遺症認定基準
障害の状態 後遺症認定等級
重激な労働時以外には硬性補装具を必要としない 12級
習慣的な脱臼
弾発膝の症状
時々硬性補装具が必要 10級
常に硬性補装具が必要 8級

後遺症③:大腿骨の「変形障害」

交通事故で大腿骨を骨折すると、その骨折部分がうまくくっつかず、大腿骨が変形してしまう変形障害が生じることもあります。

変形障害の後遺症等級は、

  • 変形の程度
  • 硬性補装具の必要性の有無
  • 運動障害の有無

などにより細かく分類されています。

大腿骨の変形障害での後遺症認定基準
障害の状態 後遺症認定等級
・大腿骨の変形が外部から分かる
・癒合不全を残す
12級8号
・大腿骨の中心部付近の骨に癒合不全を残す
・常に硬性補装具が必要
7級10号

後遺症④:股関節・大腿部の「神経障害」

交通事故が原因で、股関節や大腿部に痛み痺れが残り、回復しないこともあるようですね。

そのような場合、神経障害として、後遺症の等級が認定されるということです。

その痛みや痺れが交通事故によるものと医学的に証明できれば12級13号。

医学的な説明に留まる場合には14級9号が認定されます。

12級13号の認定には、その神経症状の原因が交通事故であることを客観的に証明できる必要があるということですね。

14級9号の認定には、交通事故と神経症状の内容に矛盾がなければ問題ないそうです。

過去の判例から学ぶ!股関節・大腿部の後遺症の慰謝料の相場とは!?

過去の判例から学ぶ!股関節・大腿部の後遺症の慰謝料の相場とは!?

股関節や大腿部には後遺症が残る可能性があることがわかりましたね。

ではその後遺症に対して、慰謝料はどれくらいもらえるのでしょうか。

保険会社からの示談金にOKする前に、適正な慰謝料の相場について把握しておいた方が良さそうです。

【注目】股関節・大腿に残る後遺症の認定等級における慰謝料の相場

とはいえ、慰謝料の相場は具体的な事情により大きく異なるようですね…。

しかし、相場を知るため、過去のいくつかの判例を見てみましょう。

軽微な後遺症の場合は200万円前後ですが、重い後遺症であれば1000万円を超える慰謝料の補償を受けられるケースがあります。

股関節・大腿の後遺症に関する判例
股関節・大腿の後遺症 後遺症認定等級 慰謝料
右大腿骨の変形障害
など
12級8号 240万円
股関節の可動域制限 12級13号 550万円
股関節の機能障害
(人工骨頭置換)
8級7号 800万円
股関節の機能障害
など
4級 1550万円
股関節の機能障害
など
4級 1670万円

股関節や大腿部の後遺症は非常に辛いものなので、1000万円を超えるケースがあるのは当然かもしれませんね。

また、同じ等級であっても、後遺症の程度や年齢、労働への影響などの具体的な事情によって、慰謝料の金額も違ってくるようです。

適切な慰謝料を受けるためには、裁判において十分主張をすることが必要不可欠になってきそうです。

【参考】適正な慰謝料獲得に向けてその他使える情報

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また、過去の慰謝料増額事例が紹介されているページもありますので、もし良ければご覧になってみてください。

「下肢」に関しての記事を絞り込めば、股関節や大腿部に関する事例を読むことも可能です。

何度も言いますが、適正な慰謝料を受け取るためには、裁判所で必要」かつ十分な主張をすることが非常に重要です。

とはいえ、自分一人でその対応は難しいでしょう。

交通事故に詳しい弁護士さんに依頼すれば、適切なアドバイスをしてくれるハズです。

しかし交通事故弁護士費用について不安だ…という方はこちらの記事も読んでみてください。

弁護士費用などがわかりやすくまとめられています。

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ここまでで、股関節・大腿部の後遺症について理解を深めていただけましたでしょうか?

しかし、実際に交通事故で股関節や大腿に後遺症が残ってしまった場合、ご自身で様々な手続きを行うことは難しいでしょう。

適正な後遺症認定等級の判断を行うことも困難ですよね。

さらに、もし後遺症と認定されても、保険会社に慰謝料を請求していくのもハードルが高いですよね…。

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最後に一言アドバイス

それでは、最後になりますが、股関節や大腿部の後遺症でお悩みの方に一言アドバイスをお願いします。

まずは、しっかりと療養し、お大事になさってください。

それでも、股関節や大腿部に後遺症が残ってしまった場合には、弁護士に相談することをおすすめします。

なぜなら生活に大きな支障が出るものであり、適正な金額の補償を受けるべきだからです。

しかし、保険会社から示談金を提示され、書類にサインしてしまうと、あらためて慰謝料などを請求することは極めて困難になります。

そうなる前に、ぜひ弁護士無料相談を活用してみてください。

まとめ

いかがでしたか?

最後までお読みいただけた方には、

  • 股関節や大腿の後遺症に関する基礎知識
  • 股関節や大腿の後遺症認定基準
  • 股関節や大腿の後遺症認定の等級ごと慰謝料相場

について、おわかりいただけたのではないかと思います。

また、適切な補償を受けるためには、弁護士さんに相談した方が良いと感じた方もいらっしゃるハズ。

自宅から出られない方や、時間のない方は、便利なスマホで無料相談を利用するのがおすすめです!

そうではなく、やっぱり直接会って話がしたいという場合は、全国弁護士検索を使って弁護士を探してみてください。

また、このホームページでは、その他交通事故の後遺症に関する関連記事も多数掲載していますので参考にしてください!

では、皆様のお悩みが少しでも解決しますように!

この記事の監修弁護士

岡野武志弁護士

アトム法律事務所弁護士法人
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-28 合人社東京永田町ビル9階

第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。

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