交通事故|骨折の慰謝料はいくらもらった?相場と事例をご紹介!
目次
Q1. 交通事故で骨折した場合にもらえる慰謝料とは?
交通事故に遭い骨折した場合にもらえる慰謝料には、①入通院慰謝料(傷害慰謝料)②後遺障害慰謝料があります。
入通院慰謝料
交通事故による入通院で受けた精神的苦痛に対する補償。傷害慰謝料と呼ばれることもある。
後遺障害慰謝料
交通事故で後遺障害が残ったことで、今後も付け続ける精神的苦痛に対する補償。後遺症の程度や種類に応じてつけられる、後遺障害等級が認定されると受け取ることができる。
Q2. 実際に骨折した人は慰謝料をいくらもらった?
実際に交通事故で骨折した方が慰謝料をいくらもらったのか、事例を2つご紹介します。
けが | 右鎖骨骨折 右第2肋骨骨折 右大腿打撲 等 |
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後遺障害等級 | 右肩関節の可動域制限:12級6号 右鎖骨周囲のしびれ:14級9号 →併合12級 |
慰謝料 | 入通院慰謝料:140万円 後遺障害慰謝料:290万円 |
東京地方裁判所平成29年(ワ)第23570号
けが | 左寛骨臼骨折 左上殿動脈損傷 左外眼部挫創 |
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後遺障害等級 | 左大腿部の痛みや痺れ:14級9号 |
慰謝料 | 入通院慰謝料:260万円 後遺障害慰謝料:110万円 |
大阪地方裁判所平成28年(ワ)第11663号
Q3. 骨折の慰謝料はどう計算する?
入通院慰謝料や後遺傷害慰謝料の計算方法には、
・加害者側自賠責保険会社が用いるもの:自賠責基準
・加害者側任意保険会社が用いるもの:任意保険基準
・被害者に依頼された弁護士が用いるもの:弁護士基準
があります。
自賠責基準は被害者の方がもらえる最低限の金額、任意保険基準は示談交渉で加害者側が提示してくる金額、弁護士基準は弁護士を立てた場合に被害者側が提示できる金額と考えていただければわかりやすいです。
具体的な計算方法は以下の通りです。
基準 | 計算方法 |
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自賠責 | 4200×入通院日数 入通院日数は、 ・入院日数+通院期間 ・入院日数+実通院日数×2 のうち少ない方を採用 |
任意保険 | 任意保険基準用の「入通院慰謝料算定表」を参照 ※各保険会社ごとに異なり非公開 |
弁護士 | 弁護士基準用の「入通院慰謝料算定表」を参照 |
基準 | 計算方法 |
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自賠責 | 後遺障害等級に応じて金額が決められている ※金額は、基準ごとに異なる |
任意保険 | |
弁護士 |
以下の計算機を使っていただくと、弁護士基準での慰謝料金額が分かります。まだ後遺障害等級認定の結果が出ていない方は、次のQで該当する可能性のある等級をご紹介しているので、ご確認ください。
任意保険基準の金額は非公開ですが、弁護士基準の金額の約1/3~1/2と言われています。自賠責基準は任意保険基準よりもさらに低額です。参考にしてみてください。
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Q4. 手首・足を骨折した場合の後遺障害慰謝料は?
手首や足を骨折した場合に残る可能性のある後遺障害と、それが該当する等級は以下の通りです。
まだ後遺障害等級が認定されていなくても、これを参考に上の計算機を使っていただくと、弁護士基準での後遺障害慰謝料金額が分かります。
変形治癒 | ✓上手く握れない:8、10、12級 ✓上手く動かせない:同上 ✓痺れ、痛み:12、14級 ✓外見の変化:12級 |
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偽関節 | ✓痛み:12級、14級 ✓可動域制限:8級、10級、12級 |
切断・欠損 | 1級、2級、4級、5級、7級 |
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機能障害 | 1級、5級、6級、8級、10級、12級 |
変形治癒 | ✓偽関節:7級、8級、12級 ✓短縮:8級、10級、13級 |
・もっと詳しく、このうちのどの等級に該当するか知りたい
・手首、足以外の部位を骨折している
・後遺障害等級を認定してもらうための手続きについて知りたい
という場合は、弁護士に相談することをお勧めします。
弁護士に相談すると、後遺障害等級認定のサポートをしてもらえたり、その後の示談交渉を代行してもらえたりします。
アトム法律事務所では、電話やLINEで無料相談を受け付けています。時間や場所にとらわれず相談できますので、気軽に利用することができます。
※無料相談の対象は人身事故のみです。
物損事故のご相談はお受けしておりません。
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代表岡野武志(第二東京弁護士会)
Q5. 自転車事故でも自動車事故でも慰謝料は同じ?
自転車事故でも自動車事故でも、慰謝料は同じように計算されます。
交通事故の慰謝料の金額は、入通院日数や後遺障害等級をもとに算出されます。そのため、自転車事故なのか自動車事故なのかということが慰謝料に影響することはありません。
ただし、
・被害者側にも過失がある
・加害者の態度に誠意がない
・通院頻度が低い
などといったことは慰謝料に影響する可能性があります。
心当たりがある場合は、一度弁護士に相談することをお勧めします。
この記事の監修弁護士
岡野武志弁護士
アトム法律事務所弁護士法人
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-28 合人社東京永田町ビル9階
第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。