【死亡】被害者に重大な過失で認容額300万円超

HYS 2016年6月3日 | 死亡事故
medical 0903 10
認容額 364万9335円
年齢 58歳
性別 女性
職業 無職
傷病名

心臓挫傷・心のう破裂等

判決日 平成27年1月19日
裁判所 大阪地方裁判所

交通事故の概要

本件事故は、平成21年11月5日午前1時32分頃、大阪府豊中市三国2丁目1番1号所在の豊中市営三国住宅駐車場入口において発生した。加害者は、自動車を運転して本件道路を西進し、本件入口の手前で左折して本件駐車場へ進入しようとしたところ、本件入口中央付近の路上に横臥していた被害者の胸部を加害者の車の底部で轢過した。

被害者の事故後の経過

被害者は、本件事故により、心臓挫傷・心のう破裂等の傷害を負い、病院に救急搬送されたが、平成21年11月5日午前1時40分頃失血死した。

判決の概要

本件事故は、事故現場が夜間も閉鎖されない駐車場の入口中央付近であり、本件駐車場に出入りする自動車が通常走行する経路上であったことからすると、本件事故の発生については、このような場所に横臥していた被害者にも、過失があることは明らかである。そして、本件事故が発生したのは深夜であったこと、加害者の車の運転席から被害者の身体を視認することができる地点は限られており、しかも被害者の着衣の色は夜間目立つものではなかったこと等も考慮すると、過失相殺率は7割とみるのが相当である。

認容された損害額の内訳

治療関係費 54万5000円
慰謝料 1100万円
文書料 1万 8350円
葬儀費用 60万円
諸雑費 1100円
過失相殺 - 851万5115円

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。

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