交通事故|弁護士への依頼から解決までの日数は?
交通事故の解決を弁護士に依頼する際、費用と同じくらい気になるのは解決するまでの期間です。
状況別に事件の解決までにかかる期間の目安をまとめました。
目次
弁護士による解決までにかかる期間の目安は!?
適正な賠償獲得には弁護士委任が必須!?
不運にも交通事故の被害に遭ってしまった場合、交通事故の規模や被害の程度が大きければ大きいほど適切な補償を得るためには被害者側に多大な労力がかかる。
特に、交通事故の被害者が自力で相手保険会社と交渉しても相場水準での補償を受けることはほとんど望めない。被害者の知識量や交渉力の問題ではなく、被害者という立場で交渉して慰謝料などを増額することは保険実務では難しいのだ。
被害者が適正な賠償を得るには、弁護士に依頼して保険会社と交渉してもらうか、裁判を起こすかの二者択一を迫られることになる。
交通事故の被害者が弁護士に依頼するにあたって最も気になる点の一つが、弁護士による交通事故の解決までにかかる期間だろう。解決が長引けば長引くほど被害者の不安はいつまでたっても解消せず、賠償金を受け取れる時期も遅くなる。
弁護士による解決までにかかる期間の目安
弁護士が介入した後の交通事故の解決までにかかる期間は事案ごとに様々だが、一応の期間の目安を把握しておくと安心だ。
弁護士へ依頼するタイミングが事故直後の場合、通院治療中の場合、治療終了後で後遺障害申請前の場合、保険会社からの示談金提示後の場合のそれぞれにおいて、解決までにかかる期間も異なる。
事故直後や通院治療中の場合、治療が終了しないことには弁護士による示談交渉も開始できない。弁護士による解決にかかる期間は治療期間に依存するのだ。
治療終了後で後遺障害申請前の場合には、後遺障害認定だけで少なくとも2~3か月かかる。
保険会社からの示談金提示後であれば、事案にもよるが示談交渉には1か月~3か月程度かかることが多いだろう。
まとめ表
その後の流れ | 期間の目安 | |
---|---|---|
交通事故直後 | 治療終了待ち | 治療期間による |
通院治療中 | 治療終了待ち | 治療期間による |
治療終了後、後遺障害申請前 | 後遺障害の申請作業 | 後遺障害認定に2~3か月かかる |
保険会社の示談金提示後 | 示談金額の交渉 | 示談交渉に1~3か月かかる |
弁護士の属性によって解決にかかる期間は異なるの!?
交通事故の被害者が弁護士を探す方法として、自身の加入する自動車保険の保険会社から紹介を受ける方法と、ウェブサイトなどで自力で探す方法の2通りが考えられる。
いずれの方法で弁護士を選任するかによって、解決にかかる期間は異なるのか調査してみた。
保険会社の提携弁護士の場合
まず、保険会社から弁護士の紹介を受ける場合、保険会社の提携弁護士に交通事故を依頼することになる。保険会社の提携弁護士は、普段は交通事故の加害者の代理人としての業務を多く扱っている。
弁護士費用特約がついている場合には、保険会社から紹介を受けて被害者側の代理人になることもしばしばある。
保険会社の提携弁護士は、常に40件~60件程度の交通事故案件を抱えており、非常に多忙のようだ。交通事故の経験は豊富であるが、被害者側に特化した後遺障害認定サポートの対応には難がある。
保険会社の提携弁護士は、事故処理の経験が豊富な分、争点の少ない定型的な示談交渉は比較的早めに進めることができる。
一方、後遺障害の判断が微妙な事案では適切な解決策をとれないか、または解決に多くの期間を費やしてしまう傾向にあるようだ。
被害者側に特化した弁護士の場合
被害者がウェブサイトなどで探せる弁護士の多くは、交通事故の被害者側に特化しているようだ。
そのため、被害者本人との連絡対応や後遺障害の認定サポートに慣れており、そのような案件は手早く解決してもらえる傾向にあるようだ。
まとめ表
保険会社の提携弁護士 | 交通事故被害者に特化した弁護士 | |
---|---|---|
後遺障害の判断が微妙な事案 | 長期間かかる可能性あり | 手早く解決できる可能性あり |
争点が少ない事案 | 解決までの期間はほとんど同じ。 |
交通事故の裁判にかかる所要期間は!?
交通事故で裁判を起こす場合、解決までにどれくらいの期間がかかるのか徹底的に調査してみた。
交通事故の第一審についてみると、訴えを提起してから終局するまでの平均審理期間は12.2か月であった。ちょうど約1年の期間で解決する統計になる。
なかでも、6か月以内に解決する事案が22.1%もあるようだ。争点が少なく、裁判上の和解で早期に解決できる事案では6か月以内の期間で終結することも珍しくないのだ。
一方、2年を超えるような長期化事案は全体の6%程度にとどまる。
裁判の手続段階では、裁判所に訴状を提出してから第1回期日までは約2か月かかり、主張や証拠の整理をする争点整理のために約11か月程度の期間がかかるようだ。
ただし、各当事者が第一審の判断に不服がある場合には控訴することになるため、さらに数か月間の期間を要することになる。
交通事故の被害者としては、弁護士に裁判を依頼すると約1年以上の期間がかかる可能性があることを念頭に置いておくべきだろう。
交通事故の裁判(第一審)の審理期間
6か月以内 | 22.1% |
---|---|
6か月~1年 | 40.1% |
1年~2年 | 31.7% |
2年~3年 | 4.8% |
3年~5年 | 1.3% |
5年超 | 0.08% |
※「裁判の迅速化に係る検証に関する報告書」(最高裁判所・平成27年7月10日)の統計データを参照。平均審理期間は12.2か月
交通事故の裁判における手続ごとの平均所要期間
訴え提起~第1回口頭弁論 | 2.1か月 |
---|---|
第1回口頭弁論~人証調べ開始 | 11.3か月 |
人証調べ開始~終了 | 0.3か月 |
人証調べ終了~弁論終結 | 1.8か月 |
弁論終結~判決 | 1.7か月 |
※上記報告書を参照
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まとめ
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交通事故を弁護士に依頼したときのQ&A
弁護士による解決にかかる期間の目安は?
弁護士に依頼するタイミングによって、解決までにかかる期間が変わります。示談交渉は治療終了を待ってから開始するため、交通事故直後や通院治療中に依頼すれば、解決にかかる期間は治療期間に左右されます。治療終了後、後遺障害申請前に依頼すると、後遺障害認定だけで少なくとも2~3ヵ月はかかります。保険会社からの示談金提示後であれば、事案にもよりますが示談交渉には1か月~3か月程度かかることが多いです。 弁護士による交通事故の解決時間の目安
弁護士の属性によって解決する時間は変わる?
弁護士によって、解決にかかる時間が変わります。保険会社から紹介される、保険会社の提携弁護士に依頼する場合は、解決に時間がかかる傾向があります。保険会社の提携弁護士は、普段は交通事故の加害者の代理人業務を多く扱っており、被害者に特化した後遺障害認定サポートに慣れていないからです。一方、自力で交通事故の被害者側に特化した弁護士に依頼すれば、手早く解決してもらえる傾向にあります。 弁護士の属性による解決までの時間の違い
交通事故で裁判を起こしたときにかかる時間は?
交通事故の裁判の平均審理期間は約1年です。争点が少なく、裁判上で早期に解決できる事案では6カ月以内に終結することもあり、割合としては22.1%あります。一方、2年を超えるような長期化事案は6%程度あります。第一審に不満があり、控訴した場合はさらに数カ月の期間を要することになります。 交通事故の判にかかる所要時間について
この記事の監修弁護士
岡野武志弁護士
アトム法律事務所弁護士法人
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第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。