知っトク!後遺障害認定と慰謝料相場の関係って?
しかし、どのように後遺障害を認定してもらえばいいのか、分からなくて不安に感じる方はとても多いです。
このページでは、後遺障害が残ってしまった方に向けて、後遺障害認定の申請手続きや等級と慰謝料の関係について紹介します。
目次
後遺障害認定の基礎知識
後遺障害とは
後遺障害は、自賠責保険や労災の認定で使われる用語で、一般的に用いられる「後遺症」とは異なる意味をもっています。
後遺症とは
後遺症とは、怪我などの急性期症状(受傷直後から生じる強い症状)が治まったあとも、なお残ってしまった症状のことをいいます。
交通事故・労災の後遺障害とは
そして、後遺障害とは、後遺症のうち、自賠責保険や労災で認定される、所定の後遺障害等級にあたる症状をいいます。
そのため、事故後しばらく経って体に異常が残っている場合でも、後遺障害等級のおりるものでなければ、後遺障害とはいいません。
後遺障害の認定機関
自賠責の後遺障害認定機関
通常の交通事故において、後遺障害の認定を担当する機関は、自賠責保険会社です。
もっとも、その実質的な決定は、所定の後遺障害等級にあたるか否かの調査を行う損害保険料率算出機構が行います。
労災の後遺障害認定機関
なお、仕事中の交通事故や通勤中の交通事故の場合、労災が適用されることがあります。労災の場合に後遺障害認定を行う機関は、労働基準監督署です。
もっとも、労災が適用される場合でも、自賠責保険と労災のどちらを利用するかは、被害者が選ぶことができます。
後遺障害の申請の流れ
まず、後遺障害の申請の方法には、事前認定と被害者請求の2つの方法があります。
事前認定
事前認定とは、加害者側の保険会社がその手続きを代行してくれるものです。被害者請求とは、被害者自身が申請手続きを行うものです。
事前認定では、加害者側の保険会社が手続きを代行してくれるため、被害者が行う手続きは、後遺障害診断書の保険会社への送付だけです。
被害者請求
一方、被害者請求の場合には、必要書類全ての収集を被害者自身が行わなくてはいけません。必要書類とは、事故証明書、事故状況説明書類、印鑑証明書、後遺障害診断書などをいいます。
後遺障害とは | 後遺症のうち、労災や自賠責保険の後遺障害等級にあたる症状 |
---|---|
後遺障害の認定機関 | ・通常の交通事故の場合、自賠責保険会社
・労災が適用される場合、労働基準監督署のこともある |
後遺障害申請の流れ | ・事前認定の場合、後遺障害診断書を加害者側の任意保険会社に提出
・被害者申請の場合、全ての必要書類を収集し、加害者側の自賠責保険会社に申請 |
後遺障害等級と慰謝料との関係
後遺障害慰謝料とは
後遺障害慰謝料とは、交通事故により後遺障害を負ってしまった精神的苦痛に対して支払われる慰謝料です。
そのほかの慰謝料には、入通院の苦痛に対して支払われる入通院慰謝料、死亡の苦痛に対して支払われる死亡慰謝料があります。
後遺障害慰謝料の決まり方
後遺障害慰謝料は、被害者がその後遺障害によってどれほどの精神的苦痛を受けたかにより、その額が決定されるものであるため、様々な具体的事情を加味して判断されます。
もっとも、実務上、後遺障害慰謝料は、認定される後遺障害等級ごとに相場が存在します。
多くの判例は、この相場に基づいて判断し、特に考慮すべき事情がある場合にその金額を増減しています。
等級ごとの具体的な相場とは
後遺障害等級ごとの後遺障害慰謝料の相場は、「赤い本」と呼ばれる法律雑誌に記載されています。
具体的な金額は以下の通りです。
等級 | 後遺障害慰謝料の相場 |
---|---|
1級 | 2800万円 |
2級 | 2370万円 |
3級 | 1990万円 |
4級 | 1670万円 |
5級 | 1400万円 |
6級 | 1180万円 |
7級 | 1000万円 |
8級 | 830万円 |
9級 | 690万円 |
10級 | 550万円 |
11級 | 420万円 |
12級 | 290万円 |
13級 | 180万円 |
14級 | 110万円 |
適切な後遺障害等級の認定を受けるためには?
後遺障害の認定はほぼ必須
これまでご紹介してきたとおり、後遺障害等級は、慰謝料を計算するにあたって重要な役割を果たしています。
そのため、適切な慰謝料の支払いを受けるためには、適切な後遺障害等級の認定を受けることが極めて重要です。
まずは専門家である弁護士に相談
もっとも、効果的に後遺障害等級認定の申請をするにあたっては、数多くの知識やノウハウが必要です。
交通事故に詳しい弁護士であれば、交通事故にかかわる幅広い知識を有していますし、様々な案件を経験して、どのような主張をすれば認定されやすいかのノウハウも持ち合わせています。
是非一度、専門家である弁護士に相談してみることをおすすめします。
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いかがでしたか?
この記事をお読みの方には、「知っトク!後遺障害認定と慰謝料相場の関係って?」というテーマに関して、理解を深めていただけたのではないかと思います。
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この記事の監修弁護士
岡野武志弁護士
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〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-28 合人社東京永田町ビル9階
第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。