人身傷害保険の慰謝料認定は100%ではない!?対象の交通事故加害者とは

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人身傷害保険の慰謝料認定は100%ではない!?対象の交通事故加害者とは

交通事故被害者なら、加害者から慰謝料を受けることができますが、加害者もケガをすることがありますよね。そんなとき、加害者は治療費などを誰に請求すればよいのでしょう?

そこで登場するのが、今回紹介する人身傷害保険です。

この保険に入っていれば、事故の加害者になってしまっても、保険金支払いを受けることができます。

どのような保険なのか、見ていきましょう。

人身傷害保険ってどんな保険?

人身傷害保険って一体なんですか?
自動車事故で負傷した人に対し、相手方の有無や過失割合に関係なく、生じた損害を補ってくれる保険です。
へえ!そんな便利なものがあるんですね。

人身傷害保険とは

人身傷害保険とは、自動車の任意保険の1つで、相手方の有無や過失割合に関係なく、被保険者の方が、車の事故により傷病を負った場合に、契約した保険契約に定められた基準額に基づき、保険会社から、実損を補填する形で保険金の支払いを受けられる保険です。

交通事故においては、通常、過失割合が小さかった方が被害者とされます。

もっとも、過失割合の大きい加害者もケガをしていることがあります。

人身傷害保険というのは、このように、加害者であるが怪我をしているという人に優しい保険です。自分の方が過失割合が大きくても、ケガをしている以上、その損害を補填してくれるのです。

これは、通常の自動車の任意保険に加入する際、オプションとしてつけることのできる保険で、事故の相手方との示談を待たずに保険金の支払いを受けることができ、カバーされる範囲も広いという、メリットの多いものです。

人身傷害保険のポイント
  • 加害者でも保険金をもらえる
  • 相手方との示談より先にもらえる
  • 適用範囲が広い

人身傷害保険の適用範囲

平成10年の保険自由化以降、保険会社はそれぞれ、独自の自動車保険を販売することができるようになりました。したがって、一口に人身傷害保険といっても、保険会社によりその内容は異なり、保険内容も契約者によって様々です。

人身傷害保険が適用されるかを知るためには、各契約者の保険内容を確認してみる必要がありますが、ここでは多くの保険会社において、人身傷害保険の適用対象とされているのがどのような人たちなのかを紹介します。

記名被保険者とその配偶者
1の同居の親族
1の別居の未婚の子
契約自動車に搭乗中の者

人身傷害保険の加入率

人身傷害保険は、平成10年の保険自由化に伴い誕生した保険ですが、現在、自動車保険契約時における人身傷害保険の加入率は非常に高く、9割前後の方が加入しているという調査結果が出ています。

人身傷害保険は加害者でも使えるの?

人身傷害保険に入っていれば、どんな加害者でも保険金を請求できるんですか?
いいえ、人身傷害保険の適用対象とならない場合もあります。
そうなんですね。それは是非知っておきたいです。

一見万能に見える人身傷害保険ですが、使えないときもあります。どのような場合に適用されないのか、以下で見ていきましょう。

被保険者・保険金を受け取る者の故意又は極めて重大な過失によって生じた損害
無免許運転又は酒酔い、麻薬等の影響により正当な運転ができないおそれがある状態で被保険自動車を運転している場合に、その本人について生じた損害
被保険者が、被保険自動車の使用について、正当な権利を有する者の承諾を得ないで被保険自動車に搭乗中に生じた損害
被保険者の闘争行為、自殺行為又は犯罪行為によって、その本人について生じた損害
被保険者が、被保険自動車以外でかつ用途・車種が二輪自動車又は原動機付自転車に搭乗中に生じた損害
被保険者が、被保険自動車以外の自動車であって、記名被保険者、その配偶者、又は記名被保険者もしくはその配偶者の同居の親族もしくは別居の未婚の子が所有する自動車、又はこれらの者が主として使用する自動車に搭乗中に、その本人について生じた損害
被保険者が、被保険者の使用者の業務のために、被保険自動車以外のその使用者の所有する自動車を運転している場合に生じた損害
被保険者が、被保険自動車以外の自動車に競技、曲技もしくは試験のために搭乗中に、その本人について生じた損害

たとえばわざと事故に遭った場合や、無免許酒酔い状態など、本来運転してはいけない状態にもかかわらず運転していた場合の事故などが代表的なものといえます。

人身傷害保険に加入しているかはどうすれば分かるの?

自分が人身傷害保険に入っているかどうか分からないのですが、どうすれば分かりますか?
保険証券という書類を確認してみましょう。
なるほど、保険屋さんと契約した時のあれですね!

保険証券をチェック

人身傷害保険に加入しているか否かは、保険証券という書類で確認することができます。

保険証券というのは、保険契約の内容や条件が示された証書のことです。

保険証券を確認するには

では、保険証券はどうやって確認するのでしょうか。通常、保険証券は、契約締結時に保険会社から交付されます。

また、保険証券には記載しきれない細かな保険の内容が記載された保険約款も合わせて確認しましょう。

保険約款も、通常、契約締結時に保険会社から交付されますが、インターネットにおいて約款が公開されていることも多く、そちらで確認できる可能性もあります。

分からない場合は保険会社へ

もっとも、保険証券が見つからなかったり、細かい文字で量の多い保険約款の内容がよくわからなかったりすることも多いと思います。

そのような場合には、自分の加入している保険会社に連絡して、自分が使える人身傷害保険があるかどうか、聞いてみるのも良いでしょう。

人身傷害保険加入の有無を確認するには
保険証券をチェック 保険契約の内容が書かれた書類
保険証券を確認するには 契約締結時に保険会社から送られてきた書類をチェック
それでも分からなければ 自分の入っている保険会社に聞いてみよう

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いかがでしたか?

この記事をお読みの方には、「人身傷害保険の慰謝料認定は100%ではない!?対象の交通事故加害者とは」というテーマに関して、理解を深めていただけたのではないかと思います。

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まとめ

いかがでしたか?

この記事では、交通事故の人身傷害保険についてお届けしました。

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この記事の監修弁護士

岡野武志弁護士

アトム法律事務所弁護士法人
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-28 合人社東京永田町ビル9階

第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。

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