適正な慰謝料獲得に向けて!弁護士に聞いた後遺障害の慰謝料相場~任意保険基準編~
ある日突然、交通事故に…。
幸い命は取り留めたものの、後遺障害が残ってしまったとしたら…。
日常生活に支障が出ることにより、身体だけでなく、精神的負担も非常に大きなものとお察しします。
その分、しっかりとした補償を受け取るべきです!
しかし、いざ保険会社と示談交渉をすることになった場合…
- 自分の後遺障害等級での慰謝料の相場とは?
- 任意保険会社から提示された示談金は適正なの?
- 任意保険基準以外に弁護士基準というのもあるの?
など、わからないことが多く、さらに精神的負担が増えてしまっているのではないでしょうか。
そこでこのページでは、任意保険基準における後遺障害の慰謝料にスポットを当てて、交通事故の後遺障害慰謝料について詳しく見ていきたいと思います。
なお、専門的な解説は、テレビや雑誌でお馴染みの岡野武志弁護士にお願いしています。
よろしくお願いします。
交通事故により後遺障害が残ってしまった場合、ご本人はもちろん、ご家族の方への負担も非常に大きいものと考えられます。
実際に、後遺障害に悩むご本人やご家族の方から多くの相談を受けてきました。
その経験も踏まえ、具体例を挙げながら、わかりやすく解説していきたいと思います。
目次
車を運転する方は、自賠責保険に加入することが義務付けられています。
それに加え、任意保険にも加入している方がいらっしゃると思います。
任意保険については、最低限の補償である自賠責を超えた分を補償してくれるものと考えている方がほとんどだと思います。
確かに、それは間違いではありません。
しかし、保険会社から提示された慰謝料をそのまま受け入れてしまって本当に良いのでしょうか!?
知らないと損してしまうことがあるかもしれません。
ここから一緒に見ていきましょう。
【注目】後遺障害の慰謝料の任意保険基準について弁護士が解説!
任意保険会社から提示される後遺障害慰謝料は低いってホント!?
日常生活に支障が出るような後遺障害が残った場合でも、任意保険会社から支払われる慰謝料額は低いという話を聞いたことがあるかもしれません。
それは、本当なのでしょうか?
だいぶ違いますね。 QT @roardel: @ichijomasahito 赤本は日弁連の基準です。任意保険慰謝料基準表(保険会社の基準?)はだいぶ低いようですね。 http://www2f.biglobe.ne.jp/~k-m/workroom/r-isyaryo.html
— 一条真人(撃墜王)enjoy (@ichijomasahito) July 18, 2010
実際、任意保険会社は営利企業のため、加入者を増やすために保険料を安く設定しています。
その分、被害者の方に支払う慰謝料も少ない金額で済ませたいと考えているはずですよね…。
よって、自賠責の基準よりは高いものの、慰謝料の金額は低いことが多いのが事実のようです。
後遺障害の慰謝料は等級によって決まる!?
ここで、慰謝料の金額を決めるうえで重要となる後遺障害の等級について勉強しておきましょう。
後遺障害の等級は、どこでどのように認定されるのでしょうか?
後遺障害の認定は、自賠責保険において手続きが行われています。
自賠責における後遺障害認定のための審査は、損害保険料率算出機構という第三者機関で行われます。
通常の後遺障害の場合、初回の審査については、各都道府県に設置された自賠責損害調査事務所が担当することになります。
後遺障害の等級認定は、自賠責保険で手続きが行われるのですね。
しかし、その等級に応じて慰謝料の金額が決められているそうなので、非常に重要なものとなります。
後遺障害の等級
では、等級についてはどのようになっているのでしょうか。
自賠責保険で用いられている認定基準では、後遺症の等級が1級~14級まで定められており、等級ごとに認定基準が定められています。
残存する症状が重ければ重いほど、数字の低い等級に該当する可能性が高くなります。
後遺障害の等級認定について知識を深めていただけましたでしょうか。
後遺障害に対する慰謝料は、以下の表のようになっているということです。
後遺障害等級 | 慰謝料 |
---|---|
1級 | 1300 |
2級 | 1120 |
3級 | 950 |
4級 | 800 |
5級 | 700 |
6級 | 600 |
7級 | 500 |
8級 | 400 |
9級 | 300 |
10級 | 200 |
11級 | 150 |
12級 | 100 |
13級 | 60 |
14級 | 40 |
※1 単位:万円
※2 旧任意保険支払基準による
この金額を見ただけでは、低いものなのかどうかはわからないかもしれません。
しかし、慰謝料には自賠責と任意保険以外に、弁護士基準というものが存在しているそうなのです。
自賠責基準、任意保険基準、弁護士基準が有るのか
— 赤ベスト (@akavest) August 30, 2017
えっ!?任意保険基準と弁護士基準では後遺障害慰謝料がこんなに違う!?
自賠責基準は、あくまで被害者に対する必要最低限の補償。
任意保険会社は営利企業のため、被害者の方に支払う慰謝料も低く設定しているという話でしたね。
では、ここから弁護士基準について見ていきましょう。
弁護士基準
それら保険会社の基準と検証して、最も高い基準となっているのが、裁判所や弁護士の基準です。
これは、弁護士をつけて裁判を行った場合や相手側と示談をする場合に用いられる基準のこと。
ただし、自分ひとりで裁判を起こし、相手側と争うのは、どう考えても難しいですよね…。
よって、高額の慰謝料を獲得するためには、弁護士に依頼をして示談や裁判を行うことが必要ということになるのです。
弁護士基準については、こちらの記事で詳しく解説されていますので、良ければご覧になってみてください。
しかし、今でも保険会社がこの低い水準の金額を被害者に提示し続ける理由は、被害者の方にこの弁護士基準が浸透していないからなのだそうです。
弁護士基準を知らなければ、任意保険会社から提示された金額で示談してしまうことがほとんどでしょう。
では実際に、任意保険基準の後遺障害慰謝料は、どれくらい低いものなのでしょうか?
保険会社との交渉前に知っておきたい任意保険基準と弁護士基準の違い
以下の表に、任意保険基準と弁護士基準における後遺障害慰謝料の相場が示されています。
後遺障害等級 | 任意保険基準 | 弁護士基準 | 弁護士基準からの差額 |
---|---|---|---|
1級 | 1300 | 2800 | -1500 |
2級 | 1120 | 2370 | -1250 |
3級 | 950 | 1990 | -1040 |
4級 | 800 | 1670 | -870 |
5級 | 700 | 1400 | -700 |
6級 | 600 | 1180 | -580 |
7級 | 500 | 1000 | -500 |
8級 | 400 | 830 | -430 |
9級 | 300 | 690 | -390 |
10級 | 200 | 550 | -350 |
11級 | 150 | 420 | -270 |
12級 | 100 | 290 | -190 |
13級 | 60 | 180 | -120 |
14級 | 40 | 110 | -70 |
※1 単位:万円
※2 旧任意保険支払基準による
表を見れば、その差は一目瞭然ですね。
被害者の方が、この差に気付かずに、今後一生残る後遺障害とともに生活していかなければならないとしたら…。
この状況は予想以上に深刻ではないでしょうか。
交通事故で、後遺障害が残るようなケガを負ったした場合には、絶対に交通事故弁護に強い弁護士に相談すべきです!
適正な示談金の相場を自分で計算するなら
ここまでお読みになって、自分の事故ではどれほどの慰謝料が受け取れるものなのか…。
今すぐに知りたいと思った方も多いのではないでしょうか。
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【まとめ】後遺障害の慰謝料請求を弁護士に依頼するメリット
ここまでで、適切な慰謝料の獲得に向けては、弁護士に相談した方が良いという話がたくさん出てきましたね。
では、ここで改めて、後遺障害慰謝料について弁護士に相談するメリットをまとめてみたいと思います。
メリット①受け取れる金額が大幅に増額
弁護士に依頼することで、弁護士基準の慰謝料を受け取れることになり、慰謝料額が大幅にアップするということでした。
それ以外にも、後遺障害が原因で、本来受け取れるはずだった将来的な収入が減ってしまったことによる逸失利益も請求することが可能です。
その分、後遺障害に対する損害賠償額は高額になり易いということです。
メリット②適切な後遺障害等級認定
また、後遺障害慰謝料の金額は、後遺障害の等級により決まっているということでした。
よって、適切な等級に認定してもらうことが非常に重要となってきます。
その際、適切な等級が認定されるようサポートしてもらえるという点も大きなメリットとなります。
交通事故弁護に強い弁護士に依頼すれば、十分な資料を収集したうえで被害者請求を行い、適切な後遺障害等級が認定される可能性を高めることができます。
メリット③保険会社とのやり取りからの解放
しかし、被害者請求という手続自体、本人だけで行うのは面倒なものです。
また、保険会社とのやりとりも含めて弁護士に一任すれば、煩雑な交渉や手続きから解放されるというメリットもあることになります。
まとめ
弁護士相談のメリット
被害者のみ | 弁護士に依頼 | |
---|---|---|
損害賠償額 | 低い | ・慰謝料が大幅にアップ ・逸失利益も獲得できる |
後遺障害等級 | 納得できない結果になることが多い | 適切な後遺障害認定がされる可能性が高まる |
保険会社とのやりとり | ・煩雑な交渉や手続きに追われる ・面倒な書類や書面の収集 |
面倒な手続きや煩わしいやりとりから解放される |
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交通事故の後遺障害慰謝料についてお悩みの方は、ぜひ一度、弁護士に相談することを検討してみてください。
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ここまでで、任意保険基準における後遺障害の慰謝料について理解いただけましたでしょうか。
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最後に一言アドバイス
それでは、最後になりますが、後遺障害の慰謝料についてお悩みの方に一言アドバイスをお願いします。
まずは、医師の診断を受け、きちんと療養し、お大事になさってください。
それでも残念なことに交通事故による後遺障害が残ってしまった場合や残ってしまいそうな場合には、弁護士に相談することをおすすめします。
なぜなら、日常生活にも支障が出るような後遺障害が残るようなケースでは、適正な金額の補償を受けるべきだからです。
しかし、保険会社から示談金を提示され、書類にサインしてしまうと、あらためて慰謝料などを請求することは極めて困難になります。
そうなる前に、ぜひ弁護士無料相談を活用してみてください。
面倒な手続きや交渉などのお力にもなれるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
このページを最後までお読みの方は、
- 任意保険基準における後遺障害の慰謝料相場
- 弁護士基準や任意保険基準との違い
について、理解を深めていただけたのではないかと思います。
また、弁護士相談のメリットも、おわかりいただけたはずです。
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皆さまのお悩みが早く解決するよう、お祈りしています。