自動車保険を使う?使わない?保険料を計算してから決めるべき?
目次
Q1.自動車保険を使うか使わないかは損害額で決める?
損害の負担額と保険料の値上がり分を比べて、負担の少ない方を選ぶことをおすすめします。交通事故で自分が加入する保険を使うと、翌年以降の保険料が値上がりすることがあります。自腹を切ることになる自己負担は一見、痛手が大きいようにも見えますが、金額によっては今後払っていくことになる保険料の方が結果的に負担が重くなる可能性があります。
さらに、対物保険や車両保険には免責金額が定められており、保険を使ったとしても免責金額に応じて自己負担が発生することになります。自動車保険を使うか使わないかは、損害額と保険料の値上がり分に加えて、免責金額のことも考慮する必要があります。
もっとも、事故相手に過失がある場合、相手から支払われる損害賠償金は免責金額から充当されることになります。損害額や免責金額にもよりますが、相手がいる場合は自己負担なく保険金がもらえることもあります。
Q2.自動車保険を使うと等級が下がるってどういうこと?
交通事故を起こすリスクが高いドライバーであるということを意味し、翌年以降の保険料が値上がりすることになります。
自動車保険は、各保険会社に共通する制度としてノンフリート等級というものがあります。ノンフリート等級とは、契約者の事故実態に応じて1~20段階の等級で区分されており、等級に応じて保険料が決まっています。20等級が最も保険料の割引率が高く、1~3等級は割増されることになります。
つまり、事故を起こす確率が低ければ保険料は安く、事故を起こす確率が高ければ保険料は高くなるように設定されています。
無事故期間が1年増えればその分1等級ずつアップし、割引率は高くなって保険料は値下がりしていきます。
Q3.自動車保険を使うとどのくらい保険料が上がる?
どのくらい保険料が上がるかどうかは、もともとの等級・保険料、ご契約の保険会社によって異なります。
もっとも、どのような場合も共通して言えるのは、自動車保険を使うと、原則3等級下がるということです。等級が低いほど割引率が小さくなり、同じ等級でも事故があった場合の方が保険料が高くなります。
Q4.等級が下がったあとの保険料を計算する方法はある?
ご加入の保険会社に問い合わせてみることをおすすめします。各保険会社では、値上がりする保険料の概算を簡単に計算するサイトを公開しています。
・ソニー損保
・あいおいニッセイ同和損保
参考にご覧ください。
この記事の監修弁護士
岡野武志弁護士
アトム法律事務所弁護士法人
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第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。