物損事故で慰謝料はもらえる?慰謝料がもらえるケースもご紹介!
目次
Q1. 物損事故でも慰謝料はもらえる?
物損事故では、基本的に慰謝料はもらえません。
交通事故の慰謝料は、「事故によって身体が被害を受けたことに伴い生じた精神的苦痛」に対して支払われるものだからです。
実際、交通事故の慰謝料を確認してみると、
・入通院慰謝料:交通事故により入通院が必要になり生じた精神的苦痛に対する補償
・後遺障害慰謝料:交通事故により後遺障害が残ったことで、今後も受け続ける精神的苦痛に対する補償
・死亡慰謝料:交通事故により死亡した被害者とその遺族の精神的苦痛に対する補償
というように、被害者の方の死傷に伴って生じる精神的苦痛への補償であることが分かります。
物損事故でも、愛車が傷ついた、ペットがけがをしたなどの精神的苦痛を感じる方もいらっしゃると思います。
しかしそれは、被害者の方自身の身体が傷ついたことで生じる精神的苦痛ではありません。
そのため、物損事故では慰謝料を請求することはできないのです。
物損事故でもらえる賠償金は主に、壊れた物の修理費や弁償代となります。
Q2. 物損事故で慰謝料がもらえた事例はある?
物損事故では基本的に慰謝料はもらえませんが、例外的に慰謝料がもらえた事例もあります。
具体的には、
・家族同然に暮らしていたペットが事故によって亡くなった
・事故で家が損壊して修理が必要になり、一時的に違う場所で暮らさざるを得なくなった
・墓石が倒壊した
・被害者が作成した、世界に二つとない芸術品が傷ついた
といったものがあります。
ただし、これらのケースに当てはまるからと言って、必ずしも慰謝料が認められるわけではありませんので、ご注意ください。
Q3. 物損事故でもあとからけがが発覚したら、慰謝料はもらえる?
物損事故として処理していたものの、あとからけがが発覚したという場合には、慰謝料をもらうことができます。
ただしその場合には、物損事故から人身事故に切り替えるための手続きが必要です。
警察署や加害者側の保険会社にけがの診断書を提出し、そのけがが交通事故を原因とするものであると認められれば、慰謝料をもらうことができるのです。
Q4. 物損事故から人身事故への切り替は弁護士に相談するべき?
物損事故で処理したもののあとからけがが発覚し、人身事故に切り替えるという場合は、弁護士に相談することをおすすめします。
人身事故に切り替えると、慰謝料を加害者側に請求することができます。しかしこのとき、加害者側は相場より低い金額を提示してくると考えられます。
交渉のプロである加害者側任意保険会社を相手に、十分な金額まで増額を実現することは決して簡単ではありません。適切な金額を獲得するためには、弁護士に相談することが必要です。
アトム法律事務所では、人身事故に関するご相談を電話やLINEで無料で受け付けております。
初めて弁護士相談をされる方や費用が気になる方も、気軽に利用することができます。
※無料相談の対象は人身事故のみです。
物損事故のご相談はお受けしておりません。
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代表岡野武志(第二東京弁護士会)
この記事の監修弁護士
岡野武志弁護士
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第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。