交通事故|椎間板ヘルニアの後遺障害認定|交通事故との因果関係がカギになる?

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交通事故|椎間板ヘルニアの後遺障害認定|交通事故との因果関係がカギになる?

交通事故によってむちうちとなった場合、首や腰の痛みだけではなく、手足が痺れたり、物がつかみにくくなったり、突っ張るような感じがしたら、それは首や腰の椎間板ヘルニアが原因かもしれません。

椎間板ヘルニアは、加齢や、日々の肉体労働など、交通事故以外の原因によっても発症するため、交通事故による後遺障害といえるのか因果関係が争いになることがあります。

ここでは、椎間板ヘルニアが交通事故によるものであるとして、後遺障害が認定されるためのポイントをまとめてみました。

交通事故による椎間板ヘルニアとは

交通事故で後ろから追突されて、その後手がしびれるのですが…。
事故が原因で椎間板ヘルニアを引き起こしているかもしれません。脊椎(背骨)には手足に通じる神経が集中していますので、椎間板が突出すると、手足に通じる神経を圧迫し、症状が出ることも多いです。ただ、加齢や日常生活の事故以外の原因で発生した可能性もあります。
椎間板ヘルニアというのはなじみがある名前です。確かに交通事故以外で発症したというのもよく聞きます。

椎間板ヘルニアとは

首や腰の骨の間には、ひとつひとつに椎間板と呼ばれるクッションがあります。この椎間板の中でも、特に中身の髄核という部分がクッションの役割をし、背骨にかかる負担を軽くしています

髄核の周りにある繊維輪という硬い部分に亀裂が生じ、中の髄核が飛び出してしまった状態を椎間板ヘルニアといいます。

2000px Spinal disc herniation MRI.svg

赤丸の部分が飛び出して、神経を圧迫しています。

この現象が腰で起こると腰椎椎間板ヘルニア、首で起こると頚椎椎間板ヘルニアといいます。

交通事故により椎間板ヘルニアを発症する原因

椎間板ヘルニアを発症する原因は、主に日常生活での負担、加齢による椎間板の老化、姿勢の悪さ、そして交通事故などの外傷によるものがあります。

交通事故(特に追突事故)で首や腰に大きな衝撃を受けると、そのショックで椎間板が飛び出し、椎間板ヘルニアを生じることがあります。

しかし、先のように椎間板ヘルニアは日常生活や加齢によっても生じますので、交通事故が原因であったという因果関係を証明することが必要となります。

そのため、事故後症状が発生したらすぐに医師による専門的な検査を実施してもらうことで、後に椎間板ヘルニアの原因が事故であることの根拠の一つとすることができるでしょう。

椎間板ヘルニアの症状・検査方法

椎間板ヘルニアを発症すると、神経が圧迫されるため、首や腰に激しい痛みが生じます。また、発症部位の痛みだけではなく、腕や足、手足の先にも痛みやしびれを生じることがあります。

交通事故が原因で発症したと証明するためには、MRIやCTによる画像診断と神経学的検査が必要です。自覚症状だけではなく、これらの検査で他覚的に異常が見つかった場合、後遺障害として認められます。

まとめ
椎間板ヘルニア
意味 髄核と呼ばれるクッション部分が、飛び出してしまうこと。
原因 日常生活の負担、老化、外傷等
症状 激しい痛み、しびれ
検査 画像診断と神経学的検査

椎間板ヘルニアで後遺障害の等級認定を獲得する方法

もともと腰痛はあったのですが、椎間板ヘルニアで後遺障害の等級認定を受けることは出来ますか?
椎間板ヘルニアで認定を受けるためには、事故との因果関係を立証することが必要になります。そのためのポイントを解説します。
因果関係…。難しそうですが、治療の仕方にもポイントがあるのですね。

事故直後のCT・MRIの重要性

先のように、椎間板ヘルニアは様々な原因により発症します。特に4~50代になると、加齢が原因のヘルニアも多く見られますので、元々あったものが悪化したのか、事故が原因で発症したのか、問題となることが多いです。

そのため、後遺障害が認定されるには、事故との因果関係を証明することが必要になります。

事故が原因と証明するには、事故直後にCTやMRIによる画像診断を受けることが重要です。

事故直後のものであれば、MRI画像上、白く写ります。この色の違いによって、事故が原因の新鮮なヘルニアであると証明することが出来ます。

さらに、反射テスト等の神経学的検査によって画像診断や自覚症状と一致する他覚所見が認められると、後遺障害が認定される可能性が高まります。

等級 画像診断 神経学的検査
12級13号 事故によるヘルニアが原因である。 異常所見が画像診断及び自覚症状と一致。
14級9号 ・ヘルニアはあるが、事故が原因とは認められない。
・ヘルニアが確認できない。
・異常所見が自覚症状と一致。
・異常所見が認められない。

継続的な通院治療の必要性

椎間板ヘルニアで後遺障害の認定を受けるには、通院治療を継続して受けることが必要です。主治医から経過観察といわれても、痛みや違和感がある場合は、週1~2回のペースで整形外科を受診することをおすすめします。

その際は症状に一貫性があることも大切です。事故直後から同じ部位に継続した痛みがある、とカルテに記載があると症状の継続が認められ、後遺障害の認定を受けやすくなります。

弁護士へ相談することのメリット

椎間板ヘルニアは加齢や事故以前からの既往症であることも多く、後遺障害の認定を受けるためには、事故が原因であることの立証が必要です。

そのためには、検査の診断結果等を元に弁護士が適切にアドバイスをすると、因果関係が認められる可能性が高まります。

画像上の異常所見や神経学的検査の他、例えば次のような事情があれば、事故によりヘルニアを負ったことが認められやすいといえるでしょう。

・事故直後に発症、すぐに診断があり診断書に原因が事故であると記載されている

・事故の衝撃が大きい

・年が若い

・既往症がない

また、後遺障害は専門の機関に申請します。申請の書類も専門的なものになりますので、弁護士が最後までサポートをすることによって。後遺障害の認定を受けやすくなります

弁護士へ相談していただくと、示談金の増額も見込めます。一度後遺障害が認定されなかった場合でも、その後弁護士が介入し、異議申立という手続きを取ることで認定される場合もあります。その場合、示談金の内容に逸失利益と後遺障害慰謝料等という2つが加算されます。

すでに後遺障害の認定を受けている方も、弁護士の介入によって示談金が増額されるケースは少なくありません。弁護士は弁護士基準という高い基準で慰謝料等を請求できますので、保険会社の提示する金額より、2倍以上の増額を見込めます。

まとめ
サポートがある サポートがない
因果関係 認められやすい。 認められにくい。
後遺障害 認定が受けやすい。 認定が受けられないこともある。
示談金 大幅な増額が見込める。 低い金額。

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いかがでしたか?

この記事をお読みの方には、「交通事故|椎間板ヘルニアの後遺障害認定|交通事故との因果関係がカギになる?」というテーマに関して、理解を深めていただけたのではないかと思います。

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椎間板ヘルニアの後遺障害認定に関するQ&A

椎間板ヘルニアの症状は?

神経が圧迫されて、首や腰に激しい痛みが生じます。また損傷した部位によって、手や足にしびれが生じることがあります。椎間板ヘルニア由来の症状であると証明するには、医師によるMRI・CTなどの画像診断と神経学的検査が必要になります。 椎間板ヘルニアの症状・検査方法

椎間板ヘルニアで後遺障害認定を獲得するには?

事故直後にCT・MRIによる画像診断をうけること、継続的な通院治療を受けること、が後遺障害の等級認定には必要になります。また、弁護士が後遺障害申請のサポートを行うことで、申請に必要な資料の収集などを一任できるので認定の可能性が高まります。 後遺障害認定を得るためのポイント

弁護士へ相談するメリットは?

後遺障害認定の可能性が高まります。後遺障害の認定を受けるには事故が原因であることの立証が必要です。検査の診断結果などを元に弁護士が適切にアドバイスすることで、事故との因果関係が認めらる可能性が高まります。また弁護士へ相談することで、示談金が増額するケースも少なくありません。 弁護士へ相談することへのメリット

この記事の監修弁護士

岡野武志弁護士

アトム法律事務所弁護士法人
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-28 合人社東京永田町ビル9階

第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。

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