交通事故の泣き寝入り回避!事故相手が無保険時の対応マニュアル2020

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交通事故の泣き寝入り回避!事故相手が無保険時の対応マニュアル2020

万が一の事故でケガをしてしまったら治療について、又は適切な補償を受けられるかどうかについて、その不安は尽きませんよね。

さらに事故相手無保険の場合、加害者と直接やり取りしなければならなくなり、ケースによっては泣き寝入りのリスクも出てきて大変です。

このページでは、加害者が保険に入っていなかったときの泣き寝入り防止の方法や注意点を分かりやすくご説明いたします。

無保険車と事故を起こしたら

事故でケガをしてしまったのですが、相手の加害者が保険に入っていないとどうなってしまいますか?
相手の保険会社から補償を受けることが出来ないので、原則、加害者本人に請求していくことになります。
ケガの賠償って高額になることが多いと聞いたのですが、個人相手だと不安ですね・・・

事故の相手が自動車の任意保険に未加入だと、補償を受けられないリスクというものが常につきまとうことになります。

無保険車とは?

無保険とは、一般的に任意保険が未加入又は加入していても適用にならない状態のことをいいます。

この場合、当然ですが相手の任意保険から補償を受けることは考えられません。

相手が無保険の場合の請求先は?

自賠責保険の加入ありのケース

この場合でも、強制加入保険である自賠責保険に加入していれば自賠責から保険金が支払われます。

しかし、自賠責保険の補償は最低限ですので、多くのケースでは生じた損害に対して不足分が生じます。

この不足分については、基本加害者本人に請求していくことになります。

自賠責保険にも加入していないケース

自賠責保険すら未加入のケースでは、損害の全部を加害者本人に賠償してもらうのが原則です。

一応、自賠責保険に相当する部分については、政府保障事業に請求することも可能ですが、手続きが煩雑であり、時間も掛かります。

相手が無保険の場合のデメリット

交渉の煩雑さ

相手が保険に加入していないと、示談交渉や示談締結に至るまで、全て当事者同士で交渉せざるを得ません。

通常、事故当事者は素人ですので、的確な示談は困難なことが多く、また無駄なやり取りも増え煩雑になりやすいです。

直接交渉せざるを得ない精神的苦痛

被害者としては、事故を起こした加害者と直接やり取りすること自体に、精神的な負担を感じることが多いです。

適正な補償を受けられないリスク

そして何より、任意に支払ってくれない場合、裁判をして認められても、相手に支払能力がなければ、現実の回収は不可能となります。

まとめ相手が無保険の場合のリスク
● 多くの場合、素人同士で直接示談交渉する煩雑さ
● 加害者と直接やり取りする精神的苦痛
● 裁判までしても補償を受けられないリスク

事故の相手が無保険の場合の注意点

相手が無保険の場合にも、確実に補償を受けることができるいい方法はないですか?
あります。主に、被害者自身の保険の内容に着目するべきです。
何の保険ですか?詳しくお願いします。

無保険車との事故でケガをした場合でも、被害者側の保険から補償を受けられる場合があります。その代表的なものとして、人身傷害保険無保険車傷害保険、そして被害者の保険ではありませんが国からの補償として政府保障事業があります。

人身傷害保険を活用

人身傷害保険とは?

人身傷害保険とは、自動車の任意保険の1つで、相手方の有無や過失割合に関係なく、被保険者の方が、車の事故により傷病を負った場合に、契約した保険契約に定められた基準額に基づき、保険会社から、実損を補填する形で保険金の支払いを受けられる保険です。

対象となる損害・補償額

以下の無保険車傷害保険とは異なり、死亡や後遺障害のケースのみでなく、後遺障害が認定されなかった場合にも補償を受けられる内容で、その補償は、約款に規定された補償額に従い、生じた損害の保険金を支払うというものです。

無保険車傷害保険を活用

無保険車傷害保険とは?

無保険車傷害保険とは、交通事故で被保険者が死亡し、あるいは後遺障害を負ってしまったが、相手が任意保険未加入などで、賠償金を支払えない場合、その不足分を保険会社が支払うことを内容とする保険です。

人身傷害保険はいわゆるオプションであり、その分の料金を支払わなければ、付帯されないのに対し、通常無保険車傷害保険は、自動車保険に加入した場合、自動的に付帯されており、人身傷害保険に加入していなくても使用できることが多いのがメリットです。

対象となる損害・補償額

人身傷害保険とは異なり、対象となる損害は後遺障害又は死亡に伴うものに限定されます。

補償の上限額は原則通常の任意保険(対人賠償保険)と同様のことが多く、損害額協議によって定めるとされている場合が多いです。

政府保障事業を活用

政府保障事業とは、自賠責保険の補償の対象とならない事案(ひき逃げや相手が自賠責保険無保険等の)について、被害者救済の観点から、自賠責保険相当分を最低限填補する制度となります。

いわば、最終的な救済を目的とするものといえます。被害者救済の制度ですので、自賠責保険が適用とならない自損事故等は補償の範囲外です。

余談ですが、あくまで損害の「填補」をするものであり、後に政府が加害者側に、被害者への支払金を請求していくことになります。

まとめ人身傷害保険と無保険車傷害保険
保険名 対象損害 補償額
人身傷害保険 ● 死亡
● 傷害
契約における約款規定の金額
無保険車傷害保険 ● 死亡
● 後遺障害が認定された傷害
協議によって定められた金額

泣き寝入りはいけない!

無保険車との事故でも、ケガや後遺障害に関する補償が必要なのは確かですよね!
そうですね。特に人身事故の場合は、後に思わぬ損害が発生することもあるので、保険は必須ですね。
万が一に備えて自分の保険内容を確認してみようと思います。

以上ご説明してまいりましたが、相手側から損害の賠償を受けられないケースでも、泣き寝入りする前に、こちら側の保険をよく確認することが重要ということがお分かり頂けたと思います。

いざという時に慌てないで済むように、ご自身や家族の任意保険の内容を把握しておくことが重要といえます。

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まとめ

いかがでしたか?

この記事では、事故の相手が無保険だったときの対応についてお届けしました。

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交通事故の泣き寝入り回避についてのQ&A

相手が無保険だった場合、請求先はどこになる?

加害者側が強制加入保険である自賠責保険に加入していれば、自賠責から保険金が支払われます。しかし、自賠責保険の補償は最低限ですので、多くのケースでは生じた損害に対して不足分が生じます。この不足分については、基本的に加害者本人に請求していくことになります。自賠責保険すら未加入のケースでは、損害の全部を加害者本人に賠償してもらうのが原則です。 相手が無保険の場合の請求先

相手が無保険の場合、どのようなリスクがある?

相手が保険未加入の場合、示談交渉は全て当事者同士で行うことになります。素人同士での交渉となるため、やり取りが煩雑になってしまうリスクがあります。さらに、任意に支払ってくれなかった場合に裁判をして認められても、相手に支払能力がなければ補償を受けることができません。また、加害者と直接やり取りすること自体に精神的な負担を感じる方も少なくないようです。 相手が保険未加入の場合のデメリット

相手が無保険でも確実に補償を受けられる方法は?

無保険車との事故でケガをした場合でも、自身が加入する保険から補償を受けられる場合があります。その代表的なものとして、人身傷害保険や無保険車傷害保険があげられます。そして、被害者の保険ではありませんが国からの補償として政府保障事業という制度も利用できます。 事故の相手が無保険の場合の注意点

この記事の監修弁護士

岡野武志弁護士

アトム法律事務所弁護士法人
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-28 合人社東京永田町ビル9階

第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。

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