40歳看護師女性 椎間板ヘルニア認められず
認容額 | 163万2687円 |
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年齢 | 40歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 看護師 |
傷病名 | 頚部捻挫、頚椎椎間板ヘルニア、脳脊髄液減少症など |
障害名 | 椎間板ヘルニア |
後遺障害等級 | 無等級 |
判決日 | 平成28年1月28日 |
裁判所 | 大阪地方裁判所 |
交通事故の概要
本件交通事故は、平成20年11月22日午後5時50分頃、滋賀県彦根市野瀬町187番地4ひこね文化プラザの駐車場で、駐車区画に進入するため後退していた加害者運転の普通乗用自動車の左後部と、後方にいた被害者運転の普通乗用自動車の左前部が接触したものである。
被害者の入通院治療の経過
本件事故で怪我を負った結果、被害者は9つの病院で、合わせて74日間の入院および212日間の通院による治療を受けた。
後遺障害の内容
被害者は、本件事故により頚椎椎間板ヘルニアを発症して後遺障害診断も受けたのであり、本件事故との因果関係があると主張したところ、加害者がこれを否定したためこの点が争点となっていたが、裁判所は、当該怪我と事故との因果関係を否定して、後遺障害には該当しないと判断した。
判決の概要
裁判所は、本件交通事故の態様をみると、加害者には、車を運転して後退させるにあたって、後方における車両の有無や安全を確保する義務があったにもかかわらず、これを怠った過失が大きいと判断した。しかし他方で、被害者は加害者運転車両との接触を予見できたのであるから、被害者にも過失があるとして、1割の過失相殺を認めた。
認容された損害額の内訳
治療関係費 | 18万1889円 |
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通院交通費 | 13万3440円 |
休業損害 | 37万4200円 |
慰謝料 | 80万円 |
薬局代 | 6万 4000円 |
診断書代 | 8400円 |
装具代 | 1万 9982円 |
物的損害 | 6万 5520円 |
過失相殺 | - 16万 4744円 |
弁護士費用 | 15万円 |
※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。