【2020最新版】交通事故の入院慰謝料計算|検査入院治療の慰謝料はいくらになる?

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【2020最新版】交通事故の入院慰謝料計算|検査入院治療の慰謝料はいくらになる?

交通事故で大ケガを負い、入院することになった場合、相手側に慰謝料を請求できることはなんとなく知っています。

しかし、実際に交通事故で入院した場合、

  • 入院慰謝料はどうやって計算するの?
  • 保険会社から提示された示談金は適切なの?
  • 自賠責基準任意保険基準赤い本の基準ってなに?

と、わからないことだらけだと思います。

そこでこのページでは、交通事故による入院慰謝料の計算方法について、弁護士の先生にも話を聞きながら、皆様と一緒に勉強していきたいと思います!

なお、専門的な解説は、テレビや雑誌でお馴染みの岡野武志弁護士にお願いしています。

よろしくお願いします。

入院慰謝料の計算には、例外ルールなどもあり、ご自身だけの判断では適正な慰謝料を受け取れない可能性もあります。

これまで、交通事故の入院慰謝料に関する相談をたくさん受けてきました。

その経験に基づき、具体例も交えながら、しっかりと解説していきたいと思います。

保険会社から提示された慰謝料が適正なものだと信じている方も多いハズです。

しかし、弁護士を通してみたら、大幅に増額したという声もあります。

つまり、知らないとしてしまう可能性もあるということですね!?

そうなる前に、入院慰謝料の計算方法について一緒に勉強しておきましょう!

【注目】入院慰謝料の計算方法を弁護士が解説!!

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慰謝料金額の基準となるのは「入院期間」

交通事故の被害に遭いケガをすると、入院を余儀なくされるケースもありますよね。

入院した場合、慣れない病院生活に多くの検査、手術をしなければならないことだってあるでしょう。

仕事も休まなければならないし、家族に会える頻度も少なくなってしまいます。

交通事故で原因で検査入院することになりました。

(略)

脳髄液減少症は充分に疑わしい。首も異常に張っているので毎日注射を打ってほぐしていく努力をしよう。そのために入院した方が良い。とのことだったので(略)

おそらく仕事も退職になるでしょう。

これから先が不安で仕方ないです。

…想像すると、精神的な負担は相当なものですよね。

その分はしっかりと補償してもらいたいです!!

ところで、入院した場合の入院慰謝料は、どのように計算されるのでしょうか?

手術の有無やケガの程度、場所によって金額が決まっていると思っていたのですが…。

入院慰謝料は、入院期間によって一定の相場が決まっています。

ただし、入院当初のほうが精神的負担は大きいとの考え方により、入院期間が長ければ長いほど、金額の増え幅は小さくなっていきます。

入院慰謝料の金額は、ケガの程度などではなく、入院期間によって決まるのですね。

ということは、もしも骨折したのが1ヶ所であっても2ヶ所であっても、入院期間が同じだったら入院慰謝料も同じということになってしまいそうですね…。

それならば、主治医の先生にお願いして、入院期間を延ばしてもらいたいところです。

ケガの個数や程度によっては、相場よりも増額してもらえるケースもあります。

仕事の都合や育児のために、早期に退院した場合にも、実際の入院期間に対応する慰謝料よりも増額されるケースもあります。

また、長期間入院したとしても、入院慰謝料は入院が必要であったと認められた期間に対してしか支払われません。

なるほど、では無駄に長く入院しても、必要な入院であったと認定されなければ、自腹になってしまうということなんですね。

それならば、ケガの個数や程度から、慰謝料増額の必要性を訴える方が現実的かもしれません。

ところで、ご存知の方も多いかと思いますが、慰謝料には3つの基準が存在しているんですね。

適正な慰謝料獲得に向けて知っておきたい慰謝料の基準

では最初に、その3つの基準について教えてもらいましょう。

慰謝料には、

  • 自賠責保険に請求する場合
  • 任意保険会社が提示する場合
  • 弁護士が相手側や保険会社に請求する場合

3つの基準が存在しています。

自賠責基準

自賠責保険会社の慰謝料とは、自賠法に基づく省令により設定されているものです。

自賠法は、交通事故の被害者が最低限の補償を受けるためのものであり、その金額は低く設定されています。

任意保険基準

保険会社でも、任意保険会社による慰謝料基準も存在しています。

ただし、任意保険会社は営利企業のため、加入者を増やすために保険料を安く設定しています。

その分、被害者の方に支払う慰謝料も少ない金額で済ませたいと考えているハズですよね…。

よって、自賠責の基準よりは高いものの、慰謝料の金額は少ないことが多いということです。

弁護士(裁判所)基準

保険会社の基準と検証して、最も高い基準となっているのが、裁判所や弁護士の基準です。

これは、裁判を行った場合や相手側と示談をする場合に用いられるもの。

日弁連交通事故相談センター東京支部による「民事交通事故訴訟損害賠償額算定基準」=通称「赤い本」に掲載されている基準のことです。

ただし、自分ひとりで裁判を起こし、相手側と争うのは、どう考えても難しいですよね…。

よって、高額の慰謝料を獲得するためには、弁護士に依頼をして示談や裁判を行うことが必要ということになるのです。

慰謝料金額の基準
自賠責基準 任意保険基準 弁護士基準
内容 交通事故被害者が最低限の補償を受けるためのもの 営利企業の保険会社が支払うもの 裁判や相手側との示談をする場合に用いられるもの
金額 金額は低め 自賠責基準よりは高いが、金額は低め 自賠責基準や任意保険基準よりも高い

実際の慰謝料計算結果を見てみよう

3つの基準がわかったところで、実際の入院慰謝料の金額を見てみましょう。

まず、自賠責保険では、日額4200円の入院慰謝料が支払われます。

任意保険基準と弁護士基準では、入院期間に応じて、以下の表のようになっているようです。

入院慰謝料の計算方法(一部抜粋)
経過月数 任意保険基準 弁護士基準 任意保険基準との差額
1ヶ月 25.2 53 +27.8
2ヶ月 50.4 101 +50.6
3ヶ月 75.6 145 +69.4
4ヶ月 95.8 184 +88.2
5ヶ月 113.4 217 +103.6
6ヶ月 128.5 244 +115.5
7ヶ月 141.1 266 +124.9
8ヶ月 152.5 284 +131.5
9ヶ月 162.5 297 +134.5
10ヶ月 170.1 306 +135.9
11ヶ月 177.7 314 +136.3
12ヶ月 184 321 +137
13ヶ月 189 328 +139
14ヶ月 192.8 334 +141.2

※1 単位:万円

※2 旧任意保険支払基準を参照

表を見ておわかりいただけたかと思いますが、弁護士基準と保険会社の提示する金額では、非常に大きな差がありますね。

これは、弁護士基準の適正な慰謝料を受け取るべきです。

しかし、被害者ご本人だけで保険会社と交渉しても、相場を大きく下回る慰謝料しか支払ってもらえないそうです。

適切な慰謝料獲得に向けては、ぜひ弁護士に相談してみてください!

えっ、むちうちの入院慰謝料額は低いってホント!?

えっ、むちうちの入院慰謝料額は低いってホント!?

通常のケガよりも低い「むちうち」の慰謝料相場

ところで、交通事故と聞いて一番に思い浮かぶのはむちうちではないでしょうか?

むちうちは軽いものと考えられがちですが、場合によっては入院が必要となるケースもあるハズです。

むちうちで入院した場合でも、慰謝料はもらえるのでしょうか?

むちうちであっても、入院が必要であると認定された期間については、入院慰謝料が支払われます。

ただし、むちうちの場合、心理面が原因となっているケースも少なくありません。

よって、ケガの程度と検証して治療期間が長引くことがあり、慰謝料の相場は通常より低く設定されています。

むちうちの場合、レントゲンやCTなどでは痛みの原因が特定できず、心理的な問題により痛みが出るケースも多いということなんですね。

よって、骨折などのケガと検証すると、精神的苦痛の程度も同じとは言い切れず、慰謝料の基準は低く設定されているということでした。

むちうち以外にも、軽い打撲挫傷なども対象となるそうです。

入院慰謝料の計算方法(むちうちの場合:一部抜粋)
経過月数 任意保険基準 弁護士基準 任意保険基準との差額
1ヶ月 25.2 35 +9.8
2ヶ月 50.4 66 +15.6
3ヶ月 75.6 92 +16.4
4ヶ月 95.8 116 +20.2
5ヶ月 113.4 135 +21.6
6ヶ月 128.5 152 +23.5
7ヶ月 141.1 165 +23.9
8ヶ月 152.5 176 +23.5
9ヶ月 162.5 186 +23.5
10ヶ月 170.1 195 +24.9
11ヶ月 177.7 204 +26.3
12ヶ月 184 211 +27
13ヶ月 189 218 +29
14ヶ月 192.8 223 +30.2

※1 単位:万円

※2 旧任意保険支払基準を参照

むちうちでも弁護士相談で慰謝料アップ

むちうちの場合であっても、任意保険基準での慰謝料は、弁護士基準よりも低くなっています。

むちうちだからと言って軽視せず、弁護士基準の慰謝料獲得に向けて、ぜひ弁護士に相談してください!

【上級編】入院期間に端数が出た場合の慰謝料計算方法

【上級編】入院期間に端数が出た場合の慰謝料計算方法

端数が出た場合は「日割り計算」を

ここまでで、入院慰謝料の相場について詳しくなってきました。

しかし、これまでに出てきた慰謝料の表は、1ヶ月単位のものでした。

実際には入院期間に1ヶ月未満の端数が出ることがほとんどですよね。

では、端数が出た場合の慰謝料はどのように計算すれば良いのでしょうか?

入院期間に端数が出た場合は、日割りで慰謝料を計算することになります。

では、むちうちで3ヶ月と23日間入院したケースを例にして、計算してみましょう。

まず、3ヶ月間の入院慰謝料は、上で見た表によると92万円でした。

そして、残りの23日間について日割り計算をすることになります。

つまり、3ヶ月と4ヶ月分の入院慰謝料の差額(24万円)に、1ヶ月(=30日)として23日分を日割り計算すると、23日分の入院慰謝料は18万4000円ということになります。

以上より、入院慰謝料の合計額は92万円+18万4000円=110万4000円ということになります。

3ヶ月23日間の入院慰謝料の計算方法
  • 3ヶ月分の入院慰謝料:慰謝料相場より92万円
  • 23日分の入院慰謝料:(116万-92万)×23÷30=18.4万円
  • 合計:92万+18.4万=110.4万円

わかりやすい計算方法ではありますが、実際には退院した後に通院することになるハズです。

そうなれば、通院慰謝料も絡んでくることになり、もう少し計算は複雑になってきます。

また、繰り返しになりますが、被害者ご本人だけで保険会社と交渉しても、相場通りの慰謝料を支払ってもらえることはほとんどないということでしたね。

よって、慰謝料を正確に計算し、適正な慰謝料を回収するためには、やはり弁護士に交渉を依頼することが重要となってきます。

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ここまで読んで、自分の事故ではどれほどの慰謝料が受け取れるものなのか…。

弁護士に相談する前に知りたいと思った方も多いのではないでしょうか。

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以上、交通事故による入院慰謝料の計算方法について理解を深めていただけましたでしょうか。

より適正な慰謝料を獲得するためには、弁護士に相談するのが良いということもおわかりいただけたと思います。

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最後に一言アドバイス

それでは、最後になりますが、入院慰謝料の計算についてお悩みの方に一言アドバイスをお願いします。

入院するほどの交通事故の被害に遭われ、さらに保険会社との交渉で辛い思いをされていることと思います。

そんなときは、迷わず弁護士に相談することをおすすめします。

なぜなら、辛い思いをした分、適正な金額の補償を受けるべきだからです。

しかし、保険会社から示談金を提示され、書類にサインしてしまうと、あらためて慰謝料などを請求することは極めて困難になります。

そうなる前に、ぜひ弁護士無料相談を活用してみてください。

面倒な手続きや交渉などのお力にもなれるはずです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

このページを最後までお読みの方は、

  • 交通事故による入院慰謝料計算方法
  • むちうちの場合などの例外ルール
  • 入院期間に端数が出た場合の慰謝料計算方法

について、理解を深めていただけたでしょうか。

しかし、まだわからない点が残っているという方もいらっしゃるかもしれません。

自宅から出られない方や、時間のない方は、便利なスマホで無料相談を利用するのがおすすめです!

そうではなく、やっぱり直接会って話がしたいという場合は、全国弁護士検索を使って弁護士を探してみてください。

また、このホームページでは、交通事故の慰謝料に関する関連記事も多数掲載していますので、ぜひ参考にしてください!

皆さまのお悩みが早く解決するよう、お祈りしています。

この記事の監修弁護士

岡野武志弁護士

アトム法律事務所弁護士法人
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-28 合人社東京永田町ビル9階

第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。

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