【失明】後遺障害併合5級で認容額8千万円超の事例
認容額 | 8300万円 |
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年齢 | 18歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 専門学校生 |
傷病名 | 顔面広範囲皮層骨欠損、四肢体幹皮層欠損、右目眼球ろう、歯牙破折等 |
障害名 | 失明 |
後遺障害等級 | 5級 |
判決日 | 平成24年7月30日 |
裁判所 | 大阪地方裁判所 |
交通事故の概要
本件事故は、平成17年7月14日午後11時35分頃、大阪府寝屋川市境橋町1番27号付近道路において発生した。被害者運転のバイクの前方で、加害者運転の自動車が転回したため、加害者の車右側面部と被害者のバイク前部が衝突し、その際、加害者の車が被害者を底部に巻き込んだにもかかわらず、加害者はそのまま車を走行させて、被害者を約340mにわたって引きずった。
被害者の入通院治療の経過
被害者は、本件事故で529日間の入院治療と、実日数88日間の通院治療を行った。
後遺障害の内容
本件事故で被害者は、全身多発外傷、顔面瘢痕拘縮、右目失明、歯牙破折等の後遺障害を残して症状固定し、自賠責保険により、外貌醜状で7級、右眼視力障害で8級、右まぶた運動障害で12級、後遺障害併合5級の認定を受けた。
判決の概要
本件事故は、道路左端から転回を開始した加害者の車と、後方から直進してきたバイクの被害者が道路中央線付近で衝突し、その後、加害者が事故現場から逃走しようとして、被害者を引きずったまま加害者の車を走行させた事故につき、加害者が救護義務等を果たさず逃走を図って被害者を340mにわたって引きずったことにより損害を著しく拡大させたものと推認されるとして、過失割合を被害者5対加害者95と認めた事例。
認容された損害額の内訳
治療関係費 | 687万1281円 |
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入院雑費 | 79万2000円 |
通院交通費 | 2万3400円 |
通院付添費 | 28万8000円 |
将来介護費 | 235万4000円 |
休業損害 | 989万3000円 |
逸失利益 | 7298万1007円 |
慰謝料 | 1440万円 |
学費損害金 | 81万円 |
既払金 | - 1968万 5367円 |
過失相殺 | - 559万5634円 |
※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。