【失明】無免許を知って同乗した被害者に過失を認容

HYS 2016年7月12日 | 失明
item 0823 28
認容額 479万8453円
年齢 19歳
性別 男性
職業 溶接見習工
傷病名

両眼強膜切創、右眼絶対緑内障、左眼続発生網膜剥離(交換性眼炎)

障害名 失明
後遺障害等級 2級
判決日 昭和50年11月18日
裁判所 東京地方裁判所

交通事故の概要

本件事故は、昭和47年3月23日午後2時頃、静岡県引佐町三ケ日佐久米433番付近県道上において発生した。加害者①が被害者同乗の普通乗用自動車を三ケ日方面から気賀方面に向け時速約40kmで運転進行中、前方から対向進行してきた加害者②運転の普通乗用自動車と道路中央付近で衝突した。

被害者の入通院治療の経過

被害者は本件事故による治療の為、2つの病院にそれぞれ入院して治療を行った。合計の入院期間は475日間である。

後遺障害の内容

本件事故による被害者の後遺症は、「右眼摘出失明、左眼視力手動眼前10cm矯正不能」とし障害等級第2級の後遺症を残した。

判決の概要

本件事故は、父親が家出行方不明の娘婿を探すのを被害者に依頼し、息子運転の自動車に同乗させて目的地に向かわせる途中事故にあい、同乗の被害者が受傷した場合に、父親に委任者の損害賠償責任を認めた事例である。また今回場合に、無免許運転を知って同乗した被害者に10%の過失相殺を認めた事例である。

認容された損害額の内訳

治療関係費 68万0537円
入院付添費 7万0800円
入院雑費 14万2500円
逸失利益 963万円
慰謝料 473万円
損害の填補 - 938万 円
弁護士費用 45万円
過失相殺 - 152万5384円

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。

失明の関連記事

後遺障害/慰謝料のまとめ