車両保険を使うと保険料が上がる?等級の仕組みと上手な使い方をご紹介
Q1. 車両保険はどのようなときに使える?
車両保険とは、
・ほかの車との衝突・接触
・落書き・いたずら
・盗難
・飛来中・落下中の物体との衝突
・大風・竜巻・洪水・高潮
・火災
・当て逃げ※
・転覆・墜落※
・自損事故(単独事故)※
・自転車との接触※
によって車が損傷した場合に、車の修理費をまかなうために使える保険です。
車両保険には「一般型」と「エコノミー型」があり、一般型であれば上記全ての場合に利用できます。
エコノミー型の場合は、※印がついている場合については利用できません。
Q2. 車両保険を使うと保険料が上がる?
車両保険を使うと、原則保険の等級が下がり、翌年からの保険料が上がってしまいます。
具体的には等級は1級または3級下がります。
保険の等級は無事故であれば毎年1級ずつ上がるので、車両保険を利用して等級が3級下がった場合は、その後事故を起こさなくても、元の等級に戻るまでには3年かかります。
1級ダウン | ・落書き・いたずら ・盗難 ・飛来中・落下中の物体との衝突 ・大風・竜巻・洪水・高潮 ・火災 |
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3級ダウン | ・ほかの車との衝突 ・当て逃げ ・転覆・墜落 ・自損事故(単独事故) ・自転車との接触 |
どれくらい保険料が上がるのかは、もともとの保険料や保険の等級によって異なります。
例①
・等級:無事故20級→17級
・保険料:63%割引→38%割引
例②
・等級:無事故13級→10級
・保険料:49%割引→23%割引
このように、もともとの等級が何級だったかによって保険料の増額率は異なりますし、もともとの保険料がいくらなのかによって増額される金額も異なります。
詳しくは、加入している保険の内容をご確認ください。
Q3. 車両保険を上手く使うにはどうすればいい?
車両保険を使おうか迷った時には、「あえて使わない」という選択肢も検討してみることが、車両保険を上手く使うためのポイントです。
加害者がいる事故の場合は、車の修理費はあとで加害者から返してもらえます。そのため、一時的に立て替えておける程度の金額なら、被害者ご自身で立て替えておいた方が良いでしょう。
自損事故や加害者が分からない当て逃げの場合でも、被害者ご自身で負担できる程度の修理費なら、車両保険は使わない方が良いと思われます。
このあたりは、「車両保険を使った場合に保険料がいくら上がるか」との兼ね合いで考えるべきでしょう。
・一時的に立て替えるのも苦しいほど修理費が高額
・加害者が分からない当て逃げまたは自損事故で、被害者自身で負担するのも難しいほど修理費が高額
という場合は、保険料が上がってしまうことを考慮しても、車両保険を使うべきでしょう。
Q4. 交通事故は弁護士に相談するべき?
交通事故に遭った場合は、弁護士に相談することをおすすめします。
特にけがを伴う人身事故の場合は、
・加害者側に請求できる損害賠償金の種類が多い
・損害賠償金が高額になりやすい
ということから、賠償金額を決める示談交渉でもめやすい傾向にあります。
示談交渉の相手は基本的に加害者側任意保険会社です。任意保険会社は交渉のプロなので、被害者ご自身で交渉にあたっても、加害者側に有利な結果になる可能性が高いです。
だからこそ、任意保険会社と同じように交渉のプロであり経験もある弁護士に相談することは重要なのです。
アトム法律事務所では、電話やLINEで人身事故に関する相談を受け付けています。
相談費用が気になる方や軽く話を聞きたいだけという方、弁護士事務所まで出向くことができない方でも、気軽に利用することができます。
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代表岡野武志(第二東京弁護士会)
この記事の監修弁護士
岡野武志弁護士
アトム法律事務所弁護士法人
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-28 合人社東京永田町ビル9階
第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。